Stanley Kubrick: Drama & Shadows: Photographs 1945-1950 (英語) ペーパーバック – 2015/6/25(amazon)

※リンク先のamazonでは、発売日が「2050/6/25」となっていますが、明らかに「2015/6/25」の間違いです。

 キューブリックのルック社在籍時代の写真集『Stanley Kubrick: Drama & Shadows: Photographs 1945-1950』が廉価版になって再発されるようです。価格は4,769円。残念ながら英語版ですが、未入手の方には手頃な価格になって朗報ですね。邦訳されたハードカバー版『スタンリー・キューブリック ドラマ&影:写真1945‐1950』は現在高騰していて28,024円の価格が付いています。発売当時の価格が7,980円+税だった事を考えると、ちょっと手を出しにくいですね。

 邦訳されたハードカバー版にはそれなりに文字情報がありますが、キューブリックに関する情報というより芸術的観点から語られた識者の解説や論評ばかりなので、著者の面々に興味がなければ特に邦訳版に拘る必要はないと思います。ここでも指摘しましたが、キューブリックはこれら写真を「芸術作品」として撮った訳ではなく、あくまで「仕事の一環として撮影したグラフ誌用の報道写真(ヤラセも含む)」でしかない事ははっきりと認識しておくべきでしょう(本人曰く「くだらない写真ばっかり撮らされた」)。ですので、この本で延々と語られる芸術論には正直違和感を感じています。それよりもキューブリックが切り取った写真の数々から素直に何かを感じ取ればよいのではないでしょうか。因に著者の面々はレイナー・クローン、ペトリュス・シャスベルク、アレクサンドラ・フォン・シュトッシュ、ジェフ・ウォールとなっています。

 またここでキューブリックがルック社在籍時代に撮影した現存する写真のほとんどを見る事が出来ますが、明らかなアウトテイクやどうでもいい押さえ写真なども含まれていますので、きっちりとセレクトされたこの写真集はファンなら所有しておきたいですね。もちろん、プロ・アマ問わずカメラマンを名乗る方にはぜひとも見ていただきたい書としておすすめします。


スタンリー・キューブリック ドラマ&影:写真1945‐1950 大型本 – 2005/11(amazon)

※高騰しているハードカバー邦訳版。