キューブリックも観たのではないか、と思えるほど『フルメタル…』そっくりな映像が流れる。

Kiss, me goodbye and write me while I'm gone
Good, bye, my sweetheart, Hello Viet, nam.

America has heard the bugle, call
And you know it involves us, one an all
I don't suppose that war will ever end
There's fighting that will break us up again.

Good bye, my darling, Hello Viet nam
A hill to take, a battle to be won
Kiss me goodbye and write me while I'm gone
Good bye, my sweetheart, Hello Viet nam.

A ship is waiting for us at the dock
America has trouble to be stopped
We must stop Communism in that land
Or freedom will start slipping through our hands.

I hope and pray someday the world will learn
That fires we don't put out, will bigger burn
We must save freedom now, at any cost
Or someday, our own freedom will be lost.

Kiss me goodbye and write me while I'm gone
Good bye, my sweetheart, Hello Viet nam.

さようならのキスをしておくれ、手紙を書くよ
さようなら恋人、こんにちはベトナム

アメリカは進軍ラッパ聞いた
それは私たちのすべてを巻き込むのです
戦争は終わることはないでしょう
また私たちを別つ戦争です

さようなら最愛の人、こんにちはベトナム
戦いに勝つために丘を占領します
さようならのキスをしておくれ、手紙を書くよ
さようなら恋人、こんにちはベトナム

艦はドックで私たちを待っています
アメリカはトラブルを止めなければなりません
私たちは、その国の共産化を止めなければなりません
さもないと自由は私たちの手から滑り落ちるでしょう

私はいつか世界が学ぶことを願い、祈ります
その火を消さないとやがて大きく燃え上がるということを
私たちはいかなる犠牲を払っても、今、自由を確保しなければなりません
そうしなければ、いつか私たち自身の自由は失われるでしょう

さようならのキスをしておくれ、手紙を書くよ
さようなら恋人、こんにちはベトナム




 『フルメタル…』のオープニングの散髪シーンで痴呆的に流れるカントリー&ウェスタン。歌詞の内容は「ベトナムに出征して共産主義と戦うんだ、さようなら恋人よ、こんにちはベトナム」という割とそのままな内容。歌はジョニー・ライトで、1965年10月23日から11月6日までの3週間、ビルボードのホット・カントリー・チャートで1位を守ったヒット曲。

 ライトはこの曲の後半で「私はいつか世界が、その火を消さないとやがて大きく燃え上がる事を学ぶのを希望し、祈ります。我々はいかなる犠牲を払っても、今、自由を確保しなければなりません。そうしなければ、いつか我々自身の自由は失われるでしょう」と語りを入れている。

 いわゆるドミノ理論の事を指しているのだと思いますが、1965年の段階ならともかく、『フルメタル…』の1968年頃になると戦況はますます悪化、そうも言ってられない現実がありました。にもかかわらずこの曲をオープニングに使ったのは、戦場に赴く兵士の悲惨な現実と、それを理解しようとしない娑婆(日常を謳歌するアメリカ社会)とのギャップを表現するのに適しているとキューブリックが判断したからではないでしょうか。

 因にこの曲が流れる散髪シークエンスについてはこちらで考察しています。