『ロリータ』でハンバートが屋敷でキルティを見つけ「お前がキルティか?」と詰めよるとキルティが「いいや、俺はスパルタカスだ。奴隷の解放にでも来たのか?」と答えたこの台詞、これは前作『スパルタカス』がキューブリックにとってまさに奴隷同然の扱いだった事に対する当てこすりになっています。また『スパルタカス』の代表的な台詞「私がスパルタカスだ(I'm Spartacus)」を酔っぱらって自堕落な姿をしたピーター・セラーズに言わせる事によって、この台詞がいかに嘘くさく偽善まみれであったかを皮肉っているようにも見えますね。キューブリックにとって『スパルタカス』がどういうものであったのか・・・よっぽど腹に据えかねていたんでしょう。