Shining-Still-01

Shining-Still-02

Shining-Still-03


 以下は『シャイニング』が初めて1980年5月23日に公開されてから、わずか5日間だけ存在したという幻のエンディングの台本です。ただ、公開されたものと同じ最終版なのか、ここから更に変更があったものなのかは不明ですが、シェリーの証言との間に大きな齟齬はないようなので一応信頼して良さそうです。訳は管理人ですので誤訳はご了承ください。これについてはいずれ検証したいと思っています。また上記は現存している撮影時のポラ3枚です。



病院:アルマンは看護師とダニーが「ヘビとはしご(双六ゲーム)」をしている受付に行く

アルマン「やあ、皆さん」

看護師「こんばんは、アルマンさん」

アルマン「元気かい、ダニー」

ダニー「大丈夫だよ」

看護師「ちょうど良くなったところです。そうよね?」

ダニー「うん」

アルマン「いいね、安心したよ。ところで今日のトランスさんの様子は?」

看護師「ええ、よくなってきています。お昼はよく食べましたし、午後には散歩もしました」

アルマン「ああ、それはよかった。会いにいっても大丈夫ですか?」

看護師「もちろんです、アルマンさん」

アルマンは受付を後にし、警官が座るドアの前まで行く

アルマン「よろしいですか?」

警官「いいですよ」

アルマンはドアをノックする

アルマン「トランスさん?」

ウェンデイ「どうぞ」

アルマンは部屋に入る

アルマン「やあ、気分はどうですか?」

ウェンデイ「だいぶ良くなりました」

アルマン「よかった。元気そうで本当によかった。そうだ、あなたに花を買ってきたんです」

ウェンデイ「ありがとう」

アルマン「ダニーには本物に見えた、全てものにものすごく順応したのでしょう。そういえばここに来る途中、エリオット警部補と話をしました。警察は調査をし、そのおかしな仕事は終わったとのことです。警部補はあなたに直接結果を伝えたいから今夜ここに来ると言ってました」

ウェンデイ「これでもう私たちは解放されますか?」

アルマン「もちろんです。ああ、あなたがホテルで見たものについてですが、警察はその場所をしらみつぶしに調査しましたが、異常だというわずかな証拠も見つけられなっかたそうです」「トランスさん、私はあなたがこれに関してどのようにお考えになっているか分かっています。でも、あなたがそうであったように、こういった事態に陥った場合、誰もがそういうものを想像するのはよく理解できます」「それについてはもう考えないようにしましょう。退院後どこに行くか決めましたか?」

ウェンデイ「いいえ」

ウルマン「トランスさん、勝手なのですが、あなたとダニーでロスの私の所へ来てくれませんか。少なくとも生活の基盤ができるまでは。その方がダニーにとっても良いことだと思います。日当りのいいベンチで眠ったり、朝カーテンを開ければ青い空と青い海。何の心配も要りません。そこにはハウスキーパー用の二部屋と予備の寝室があります。お二人のためにはそれが一番良いのではないかと思いますよ」「私は嫌とは言わせませんからね」

アルマンは受付カウンターへ歩いて行く

アルマン「ここへ来る途中、トランスさんに花を買って来んですが、どなたか花瓶に花を入れてくれませんか?」

看護師「私がやります」

アルマン「さようなら、ダニー。また明日」

ダニー「さよなら」

アルマンは立ち去ろうとして振り向く

アルマン「そうだダニー。君にこれをあげるのを忘れてたよ。ほら」

アルマンはダニーに黄色のボールを投げる

アルマン「また明日、ダニー」

アルマンは帰ったが、ダニーはボールを持ったまま

ロビー:埃よけでカバーされた家具から背景の壁の写真へトラック・パス、黒色でこのタイトルがフェード・イン


「こういった多くの悲劇を乗り越えて、これからもオーバールック・ホテルは営業を続けていくことでしょう。オープンは毎年5月20日から9月20日まで、冬期は休業です」

終わり

(『THE OVERLOOK HOTEL Screenplay for the deleted original ending of The Shining』より)