2018年07月

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 映画専門サービスの「BS10 スターチャンネル」は、8月に世界的なヒットメーカーとして知られ、日本でも最も有名なハリウッド映画監督と言っても過言ではない、スティーヴン・スピルバーグ監督の特集企画を放送!

 この特集に先駆け、7月22日(日)のBS10 スターチャンネルの映画情報番組「映画をもっと。」では、スタンリー・キューブリックの最後の企画を、スピルバーグ監督が引き継いで実現させた感動のSFヒューマンファンタジー『A.I.』を無料放送します。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:時事ドットコムニュース/2018年7月18日




 『A.I.』がスターチャンネルで無料放送されるそうです。キューブリックが映画化したらどうなっていたか興味が尽きない本作ですが、個人的にはやっぱり延期していたような気がします。と、いうのもロボットを人間が演じるという点において、こだわり主義者のキューブリックがOKを出したとはあまり思えないからです。キューブリックは本物のロボットを使いたがったそうですしね。それは説明的すぎるラストシーンも同様です。まあ『A.I.』はあくまでスピルバーグ作品として語るべきものでしょう。
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 ワーナー・ブラザース テレビジョン&ホームエンターテイメントから、往年の名作をLPジャケット仕様のパッケージにしたBlu-rayソフト「WARNER LARGE JACKET COLLECTION」の発売がアナウンスされた。

 これは、Blu-rayソフトを、LPレコードサイズのジャケットに収納した特別パッケージ。ジャケット表面を彩るのは、同サイズにリデザインされたアート・ワークで、LPレコード同様に、感触や質感を堪能できるコレクション性も高い仕上がりとなっている。

 なお、帯については各作品とも公開当時のタイトルロゴを用いるなど、マニアック度も高い作り込みがなされている。Blu-rayメディアは、レコード盤を模したディスクホルダーに収納されている。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:Stereo Sound Online/2018年7月17日




 アナログレコード時代をリアルタイムで経験した方にとって、お気に入りのレコードジャケットを部屋に飾る、という行為は完全に定番化していたので、そういったニーズを狙っての企画でしょう。逆に今の若い世代には新鮮に映るのかもしれませんね。では、それをリアルタイムで経験してこなかった世代にアドバイス。レコジャケを部屋に飾る際にビニール袋に入れると思いますが、そのビニール袋にジャケットを上から入れるのではなく、横から入れるようにしてください。上から入れるとビニール袋の口が上を向いてしまい、そこからホコリが中に侵入してしまいます。横から入れると口は横ですので、ホコリが入りにくく、キレイな状態のまま飾ることがきます。かつてのレコードコレクターからのTipsでした。

 購入するにはAmazonプライム会員になる必要があります。価格は各¥2,991(税込)。キューブリック生誕90周年企画だそうですが、すっかり忘れてました(汗。存命なら7月26日で90歳ですね。


【Amazon.co.jp限定】LPジャケット仕様
時計じかけのオレンジ
スタンリー・キューブリック生誕90周年記念企画
(WARNER LARGE JACKET COLLECTION) [Blu-ray]
(amazon)
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キューブリックは映画化を断念したが、それから32年後の1988年にアンドリュー・バーキンによって映画化された『ウィーンに燃えて(Burning Secret)』の予告編



Lost Stanley Kubrick screenplay, Burning Secret, is found 60 years on
Script co-written by director is so close to completion it could be developed into a feature film

(全文はリンク先へ:The Guardian/2018年7月15日




 キューブリック企画作品としては比較的知られている『燃える秘密(Burning Secret)』ですが、脚本が今になって見つかったそうです。発見したのはウェールズのバンガー大学教授でキューブリック専門家であるネイサン・アブラムス。脚本には1956年10月24日の日付があるそうです。

 この『燃える秘密』については『突撃』の映画化を断られたキューブリックが、MGMが映画化権を所有していた作品の中から本作を選び、カルダー・ウィリンガムとともに脚本化に着手、しかしその後キューブリックとハリスの後ろ盾だったドア・シャーリーがMGMを解雇され、それと同時に企画もボツった、という経緯です。これははっきりとした証言が残されているのに「契約に違反して『突撃』に携わっていたことが発覚したから」(これは企画中止の理由にされただけで、企画の同時進行はよくある話)「スタジオが脚本への可能性を感じなかった」(可能性を感じていなかったのはむしろハリスの方)というのは微妙にニュアンスが異なります。

 さらにこれに絡めて「キューブリックの他作品と比較して云々」というのは大げさな話です。この頃のキューブリックは『現金に体を張れ』を撮ったばかりの新人で、「撮れる映画はなんでも撮って、とにかく知名度を上げるしかない」と考えていたはずです。評伝の『映画監督スタンリー・キューブリック』を読めばわかりますが、海千山千のハリウッドの大人たちに囲まれたキューブリックとハリスは「ハナタレ小僧」扱い。ですので、ガーディアンというメジャーな雑誌がWEB上とはいえ、微妙な事実誤認も混ざった形で大げさに報じているのには違和感を感じます。

 ちなみに日本の映画キュレーションサイト「RIVER」も報じていますが、

なおエイブラムス教授によれば、『Burning Secret』は「完全な脚本であり、現代のフィルムメーカーによって(映画として)完成させることも可能」だという。もしかするとこの未発表脚本は、遠からず長い年月を超えて甦ることになるかもしれない。

と、こちらにも重大な事実誤認があります。なぜならこの『燃える秘密』は1988年にアンドリュー・バーキン監督により『ウィーンに燃えて』の邦題ですでに映画化されているからです。ガーディアンの記事にも

シュヴァイツの小説は、1988年にキューブリックの元アシスタント、アンドリュー・バーキンによって制作されました。

と記述があります。ですので、ここで訂正しておきます。そのアンドリュー・バーキンですが、女優ジェーン・バーキンの実兄で『2001年…』のアシスタントとして働いた経験があります。また、キューブリックが映画化を企画した『パフューム ある人殺しの物語』の脚本を担当していたりなど、なにかとキューブリックに縁のある監督です。おそらく一般の映画ファンにとってはショーン・コネリーが主演した宗教ミステリー映画『薔薇の名前』の脚本家として有名でしょう。

 キューブリックは駆け出しの頃の脚本を「もう一度復活させて映画にする気はない」と明言していますので、「あのスタンリー・キューブリックの幻の企画作品の脚本を発見!」的な見出しは大げさだし(発見した側は大げさに騒ぎたがるでしょうが)、恣意的であると「明言」しておきます。
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丸々とした少年時代のブルース・ローガンとゾラン。初期のスリットスキャンのテスト中で、キューブリックはスターゲート・シークエンスで人型の「グリッド異星人」を登場させようと考えていたことが伺える。



 1965年、イギリス・ボアハムウッドでキューブリックが映画を作っていることを知った19歳のブルースは、当初6ヶ月の契約でダグラス・とランブルの下で働くためにキューブリックに雇われました。しかし、それは2年半も続くことになるとは、その時のブルースは想像だにしませんでした。

 ブルースはキューブリックがスターゲート・シークエンスで登場させるつもりだった「グリッド異星人」の撮影を担当しましたが、これは使われませんでした。ブルースが撮影を担当し、使用されたシークエンスはタイトル・シークエンスです。タイトルは7ヶ国語のバージョンが用意され、その全ての撮影を担当したそうです。また、宇宙船のコクピットに表示されるアニメーションの撮影も担当したそうです。

ブルース・ローガンが撮影を担当したタイトルシークエンス。

 他にも朝、遅刻してばかりだった話や、病気をして欠勤したのに、キューブリックに救急車を手配されて無理やり出社させられた話、給料は2倍になったが、仕事量も2倍になった話、そんな目に遭いながらも一旦は解雇され、また雇い入れられた話などのエピソードが語られています。また、掲載されているメモにはキューブリックとスタッフ(コリン・キャントウェル、ダグラス・トランブル、ブルース・ローガン)の間に軋轢があり、木星の撮影を放棄し逃げ出した旨が記載されています。『2001年…』の撮影はとても過酷で、スタッフが逃げ出すのは日常茶飯事だったようですが、さすがに特撮担当の主要メンバーが抜けるのはキューブリックにとっては受け入れ難かったのでしょう。

 このブルース・ローガンはその後も映画・映像業界で活躍し、『スター・ウォーズ』『スター・トレック』『トロン』『縮みゆく女』などの撮影や特殊撮影を担当、企業のコマーシャルフィルムやプリンス、マドンナ、ロッド・スチュワート、エアロスミスなどの有名アーティストのMV制作も担当したそうです。

bruce
Bruce Logan(IMDb)

(詳細はリンク先へ:ZACUTO:Working with Stanley Kubrick on 2001: A Space Odyssey
/2016年2月)
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この動画は「【関連動画】深夜番組『11PM』でオンエアされた、矢追純一氏がリポートする『シャイニング』撮影スタジオ取材の未編集動画」のキューブリックの電話インタビュー部分の抜粋です。



〈前略〉

 映画公開以来、これを随分と避けてきました。アイディアを口にするとなんだか馬鹿げているような気がするので。

 あれは、ボーマン船長が神のような無形の純粋なエネルギーをもった知的生命体に取り込まれた、というアイディアからきています。その知的生命体はボーマン船長を人間動物園のようなものに入れて観察していた、そして船長の全人生があの部屋を通過し、彼は時間を超越した存在になったのです。

 あの部屋はフランスの建物を不正確に再現しています。それは知的生命体の考える、人間にとっての良い環境が作られているからです。人間が動物園を設計する時に、人間が考える自然環境を再現しようとするのと同じです。

 そしてボーマン船長の命が尽きた時、彼は何かしらの超越した存在に変化して地球に戻るのです。地球に戻った後のことは想像するしかありません。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:GIZMODO/2018年7月11日




 ついにメジャーなネットメディア、GIZMODOまでこの話題を取り上げてしまったわけですが、「【作品論】キューブリック、自ら『2001年宇宙の旅』をネタバレする」の記事で紹介しているように、キューブリックは事あるたびにインタビューなどで『2001年宇宙の旅』のプロットの説明を繰り返しています。ですので、ファンにとっては「今更どうでもいい話」ですね。もちろんクラークの小説版を読んだ方にとっては言うまでもありません。ただ・・・

スターチャイルドは地球に戻るんですね! 私はその部分を完全に見失っていました。

と平気で記事にできる人を映画担当にしていていいものかどうか、GIZMODOさんは考えるべきではないでしょうか?(中川真知子氏は過去にも誤訳や勘違い、映画に関する知識不足が多い)
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