2016年05月

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第九を流してルドヴィコ療法ごっこもできる?

近未来ロンドンをディストピアにした、スタンリー・キューブリック監督の映画「時計じかけのオレンジ」。この度、クラシックと言える人気を誇る本作の主役、アレックス・デラージが非公式ながらもフィギュア化され、現在予約を受け付け中です。

何枚か写真をご覧ください。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:GIZMODE/2016年5月24日





 あっ・・・うん・・・。そうですか(笑。日本のフィギアのクオリティを知っていると、このレベルで134.99ドル(約1万5千円)は出せませんよね。顔が残念なのが残念です。それよりもロッキング・マシーンのフィギアを出して欲しい!実物大のレプリカは以前メディコム・トイで発売になっていたのですが、さすがに値段と大きさで断念(笑。価格もサイズも1/10なら買うんですけどね。
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七人の侍 [Blu-ray](amazon)


 現在新たに邦訳中の「スタンリー・キューブリックのマスターリスト」の記事に、こんなエピソードが登場します。(旧翻訳記事はこちら)。

Seven Samurai(Akira Kurosawa, 1954)

Frewin: “What struck me immediately while looking through this ‘Master List’ was the conspicuous absence of Akira Kurosawa. Stanley thought Kurosawa was one of the great film directors and followed him closely. In fact I cannot think of any other director he spoke so consistently and admiringly about. So, if Kubrick was cast away on a desert island and could only take a few films, what would they be? My money would be on The Battle of Algiers, Danton, Rashomon, Seven Samurai and Throne of Blood…

“Talking of Kurosawa, a poignant tale: Stanley received a fan letter from Kurosawa in the late 1990s and was so touched by it. It meant more to him than any Oscar would. He agonised over how to reply, wrote innumerable drafts, but somehow couldn’t quite get the tenor and tone right. Weeks went by, and then months, still agonising. Then he decided enough was enough, the reply had to go, and before the letter was sent Kurosawa died. Stanley was deeply upset.”

『七人の侍』(黒澤明、1954年)

 フリューイン:この「マスターリスト」を通して見ている間、すぐに私が感じたことは黒澤明の明らかなる不在でした。スタンリーは、黒澤が偉大な映画監督のうちの1人であり、彼の忠実なフォロワーだと思っていました。実のところ、キューブリックが憧れを持って語る監督は、彼以外には考えられません。もしキューブリックが無人島に見捨てられるとして、そこに持っていく映画をいくつか選べるとしたら何を持っていくでしょう? お金ではありません。『アルジェの戦い』『ダントン』『羅生門』『七人の侍』『蜘蛛巣城』…

 黒澤に関する心打つ話:スタンリーは1990年代後半にクロサワからファンレターが届き、とても感激しました。それは、彼にとってどんなアカデミー賞よりも大きな意味がありました。彼は返信ついて悩み、数えきれない草案を書きました。しかし、どうしても気持ちを上手く表現することができませんでした。それから何週間も何ヵ月も悩み続けました。そして彼はもう十分だと、返事を書かなければと心に決めました。ところがその手紙が送られる前に黒澤は亡くなりました。スタンリーはひどく動揺していました。


 この証言者はアンソニー・フリューイン。長年にわたってキューブリックのアシスタントを務めた人物です。このエピソードに限らず、このリストにはキューブリックが賞賛した映画が大量に紹介されています。

 さて、昨日あたりから竹熊健太郎なる人物が「スタンリー・キューブリックは落ち込んだ時、町の映画館に行ってわざとB級・C級映画を観たのだという。「自分がもしこれと同じ脚本、同じ予算で撮ったとしても、これより酷い出来にはならない」と思って安心するためだ。」というデマツイートをしてリツイートされていますが、彼はこのリストをご覧になっていないんでしょうね(笑。ソースも確認せず、「自分だけが知っている事実!」と得意になって芸能人のプライバシーをツイートする「バカッター」並みの知能しか持ち合わせていないのでしょう(笑。

 確かにキューブリックは「どうしようもない映画を見続けながら、私はこう思ったものだ。私は映画製作に関して何も知らないが、これよりひどいものはどうやったってつくれない」という言葉を遺していますが(キューブリックの名言集はこちらこちら)、「自分がもしこれと同じ脚本、同じ予算で撮ったとしても、これより酷い出来にはならない」と思って安心するためだ。」というのはどこから来たんでしょうね?それにキューブリックのこの言葉は映画監督になる前の話で、映画監督になりたくてとりあえず片っ端から映画という映画を観まくっていた若い頃のエピソードです。「醜い映画は勇気を与えてくれる」とも語っていますがこれも同じ頃の話で、ここでいう「勇気」とは「映画監督を志す勇気」という意味です。それはファンなら誰もが知っている話です。

 先にも書きましたが、現在このマスターリストは全文を和訳中です。このリストにはキューブリックがインタビューなどで公式に賞賛した映画、そしてキューブリックが賞賛したのを見聞きした周辺の人物の一次情報のみを扱っています。それだけでもこんなにも大量にあるのです。キューブリックは自宅に映写室を持つ映画ファンでもありました。「私はいい映画に飢えている」という言葉もこのリストには紹介されています。この程度のソースも確認できない竹熊なる人物がキューブリックを語る資格などあろうはずがありません。まさしく「バカッターここに極まれり」ですね。

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napoleon

 映画『時計じかけのオレンジ』や『シャイニング』などの監督として知られる巨匠スタンリー・キューブリックが執筆した、フランスの英雄ナポレオンを題材にした幻の脚本『Napoleon(原題)』が、海外ドラマ『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』で脚光を浴びたキャリー・ジョージ・フクナガ監督メガホンでミニシリーズ化される兆しを見せているという。

〈中略〉

 『Napoleon(原題)』が「HBO局で6時間のミニシリーズとして制作される。監督はキャリー・ジョージ・フクナガで、脚本はデヴィッド・リーランドが執筆するとハーラン氏が語った」とコメントしたという。

(全文はリンク先へ:クランクイン!/2016年05月18日




 ヤン・ハーランのコメントなら信憑性は高いですね。以前のこの記事では監督はバズ・ラーマンとなっていましたが、変更になったんでしょうか? いずれにしても詳細が分かりましたらまたここでお知らせいたします。
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2001年宇宙の旅 [Blu-ray](amazon)


 SFは無声映画の時代から映像化されてきた人気のジャンル。映画評論家の添野知生さんが、密接な間柄にあるSF小説との関係性を通して、SF映画の歴史をたどる。

〈中略〉

 このままでは映画は永遠に小説に追いつけない。この課題に意識的に取り組み、大逆転をもくろんだのが、スタンリー・キューブリックである。真に画期的なSF映画を作りたいなら、既存の原作に頼るのではなく、現代最高のSF作家と組んで、共同で構想を練ればいい。そう考えた彼は、アーサー・C・クラークとの共同作業を実現させる。

〈以下略〉


(全文はリンク先へ:日経電子版/2016年5月13日




 この記事の「このままでは映画は永遠に小説に追いつけない」との一文を読むとキューブリックは小説をライバル視していたかのように読めますが、決してそんなことはなく、むしろ同じアーティスト、クリエーターとして畏敬の念を持っていました。キューブリックは小説の脚本化を専門の脚本家にオファーすることはせず、小説家に依頼するのが常でした。それは脚本家の「手慣れた仕事っぷり」を嫌い、小説家のストーリーメイクの能力に期待していたからです(原作の小説家には依頼しないのは原作者の思い入れを映画に持ち込んでほしくないからと思われます)。

 また、キューブリック自身はストーリーメイカーとしての才能はないと自覚していました。『アイズ…』の製作中、脚本を担当したフレデリック・ラファエルに「私にもなにか手伝えればいいのだが、なにぶん私は小説家じゃないもんでね」とキューブリックらしい言い回しで応えています。

 ライバル視していたのはむしろ小説家の方でした。クラークはあまりにもキューブリック作品になりすぎた『2001年…』を取り戻すために『2010年宇宙の旅』という続編を書きましたし、『ロリータ』のナボコフは映画の後になって自身が書き直した脚本を出版しています。『時計…』のアンソニー・バージェスは(真意はどうであれ)キューブリックを激しく非難しました。スティーブン・キングの『(キューブリック版)シャイニング』へのコンプレックスは痛々しささえ感じます。『フルメタル…』のグスタス・ハスフォードは完全に蚊帳の外でしたが、『アイズ…』のフレデリック・ラファエルに至っては自著『アイズ・ワイド・オープン』でキューブリックへの私念を晴らしているようにも感じます。

 キューブリックはそのキャリアの初期から小説家と共に仕事をしてきました。ジム・トンプソン、ダイアン・ジョンソン、マイケル・ハー・・・。脚本を担当したのは小説家ばかりです。そんな「小説家大好き」なキューブリックが小説をライバル視していたとは到底思えません。キューブリックのライバルはやはり同時代の映画監督たちでした。それはキューブリックの極端な秘密主義者っぷりが雄弁に物語っています。
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芸術新潮 2008年 11月号 [雑誌](amason)


 芸術新潮による日本が誇る漫画の神様、手塚治虫の特集号です。発行は2008年ともう8年近くも前ですが、120ページに渡って組まれた特集は読み応えたっぷり、熱心なファンはもちろん、手塚治虫の入門書としてもその情報量は圧巻です。

 この特集は100項目のQ&A形式でまとめられているのですが、そのQ35に「あのスタンリー・キューブリックから手紙が!その内容は?」としてこの記事でご紹介した封筒のカラー写真と、ごく短いですが手紙の内容が紹介されています。特に特筆すべき内容はなく、全て先ほどの記事でご紹介済みの情報ですが、2008年の時点でもこの封筒だけは現存しているのですから、現在も手塚家で大切に保管されているんでしょうね。

 肝心の中身の手紙ですが、ロンドン芸術大学にあるスタンリー・キューブリック・アーカイブには残っていないんでしょうか? もし存在するなら日本で未だ開催されていないスタンリー・キューブリック展で日本オリジナルの展示物として、この封筒と共に展示していただければ嬉しいですね。それが不可能なら封筒だけでも是非、実物を見てみたいものです。
 
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