2015年07月

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aubrey_morris

 オーブリー・モリス氏(英俳優)15日、米ロサンゼルスの呼吸器系専門の病院で死去、89歳。米メディアが報じた。

 26年、英南部ポーツマス生まれ。44年にロンドンで舞台デビュー。スタンリー・キューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」(71年)の保護観察官役が代表作。「ウィッカーマン」(73年)や「ウディ・アレンの愛と死」(75年)に出演した。(共同)

(引用先:産経ニュース/2015年7月18日




 『時計…』でアレックスの保護観察官で「あン?」の口癖でおなじみのデルトイドを演じたオーブリー・モリスが亡くなったそうです。ニコラス・ケイジのリメイク版ではなくオリジナル版『ウィッカーマン』にも出演してました。享年89歳でした。ご冥福をお祈りいたします。


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『ガッチャマン』『ガンダム』など、日本のアニメに散々パクられた『2001年…』のオープニング。

〈前略〉

そしてスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」を引き合いに出し、「あの映画は名作と言われているし僕もたまに観返すけども、クソ面白くない。(一般の観客は)誰が観るかあんなの(笑)。映画として、僕は傑作と思ってません」と“富野節”をさく裂させ笑いを誘う場面も。「『2001年宇宙の旅』のデザインワークとか物語論は極めてユニークだけど、ビジネスになるのかっていうと話が違ってくる。あの作品でこれだけの場所(「ガンダム展」会場)は埋められませんからね」と語る。

〈後略〉

(全文はリンク先で:映画ナタリー/2015年7月18日




 御大の『2001年…』コンプレックスが透けて見えるコメントですね。まあ「クソ面白くない」には同意します(笑。『2001年…』の凄さは「面白い、面白くないを超越したところにある」ので。確かに『ガンダム』(ファーストしか知りませんが)は面白いですね。でも「凄く」はないです。SFとしては古今東西の名作SFの切り貼りですからね。まあ未だに人気があるという点は確かに「凄い」ですが。

 御大といえば、ファースト『ガンダム』放映当時の「『2001年…』を超えてみせる」発言が有名ですが、富野氏に限らず『2001年…』が日本のアニメやマンガなどのクリエーター達に与えた影響は絶大なものがありました(まあこれは世界中でそうだったのですが)。その影響は大きく分けると二つあって、一つは宇宙と人類の進化の関係などの思想面、もう一つはメカやコンピュータなどのビジュアル面です。

 『ガンダム』はその両方に影響を受けていますが、それは・・・ってまあ観れば一目瞭然ですね。上でガンダムを「SF」と書きましたが「ガンダムSF論争」などというものもありましたし、なにかと当時からその歯に衣着せぬ発言で色々物議を醸してきた方ではあります。なので、ここは笑顔でスルーしたいと思います(笑。

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 ここで記事にしました、セカオワことSEKAI NO OWARIのニューシングル『ANTI-HERO』のPVが公開になっていましたのでご紹介。ほとんど『時計…』とは関係なく、ドルーグの衣装らしきものを身につけたメンバーがちょっと登場するだけですね。

 それにしても映画版『進撃の巨人』の主題歌の割には地味な曲です。歌詞が全部英語というのもどうなんでしょうね。他の曲も聴いてみましたが、楽曲制作だけでなくプロモーションからライブの演出までかなり力の入ったプロデュース軍団がバックについている印象です。本人たちの音楽的な力量はセンスを除けばかなり低いのではないか、という印象を受けました。多分メンバーも自分たちは大きなシステムの歯車に乗っかってるだけだということはわかっているでしょう。そんな弱い立場の若者たちを叩くのは不公平な気がしますね。

 『時計…』についてですが、今に始まったことではなく以前から言及があったそうです。多分メンバーが好きな映画なんでしょう。PVのモチーフはミケランジェロの『最後の晩餐』だと思いますが、PVにこれだけお金をかけられるのはさすがに人気バンドといったところでしょうか。でもこの曲ライブで演るんでしょうか?微妙な盛り上がりになって、そのうちセトリから外されそうな気がするんですが(笑。

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〈前略〉

『2001年宇宙の旅』人工知能界のカリスマHAL9000

 HAL 9000は、木星探査のための宇宙船に搭載された、人間の脳の動きを正確かつ驚異的速度で再現できるコンピューター。船の頭脳および中枢神経で、冬眠状態のクルーの監視役も務めている。9000シリーズは最も正確なコンピューターで、過ちを犯した9000は“一人”もいないとされていた。映画史に残るスタンリー・キューブリック監督の1968年のSF作品。

 「船の全活動を監視するのが任務ですので常に多忙ですよ」と誇りすら感じさせる口調で語り、乗組員からもメンバーの一員と評価されていたHALだが、なぜか間違った故障予告を開始し、それに危機感を抱いた乗組員が彼の回路を切ろうとしていることを察知すると豹変(ひょうへん)。船の全てを取り仕切っているのをいいことに次々と乗組員を殺し始める。矛盾する二つの指令に耐え切れなくなったこと、そして与えられた使命を拡大解釈したことがこの反乱の原因とされる。声質とセリフのタイミング、そして赤い目のようなビジュアルを含め、そのカリスマ性は人工知能の中でも随一。

〈後略〉

(全文はリンク先で:シネマトゥデイ/2015年6月28日




 「人工知能に翻弄される人間たち」というテーマですが、メジャーどころは大体ピックアップされているようですね。でも、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』って映画化されていたんですね。全然知りませんでした。いや、原作のタイトルとざっくりとした内容しかしりませんけど。話題にならなかったところを見ると、興行的にダメダメだったのでしょうか?

 映画でこのテーマを最初に描いたのは『2001年…』というのは定着しているようです。『2001年…』以前は人工知能ではなくロボットという描かれ方が一般的でしたので、キューブリックとクラークが正面切って「コンピュータ」とその反乱を描いたという事実は、その後の映画界・SF界に大きなインパクトを与えたであろう事は想像に難くありません。クラークはこの人工知能について、突き詰めればシリコンで出来てるか細胞で出来ているかの違いだけであって、究極的に進化を遂げればどちらも同じ生命体だという考えに行き着くのですが、キューブリックはその点をどう考えていたんでしょうか?

 例の『A.I.』が中途半端にスピルバーグに委ねられてしまったために推測するしかありませんが、『A.I.』のラストシーンを観る限り、かなりシニカルな考えだった事が伺えます。なんせ、進化の系譜を継承したのは機械だったわけですから。

 でもその一方で人間の曖昧さも重要だと考えていた気がします。機械が「愛」という曖昧な感情を理解できず、困惑しつつも少年の夢を叶えてあげるのは、キューブリックらしい皮肉に込めた優しさだと個人的には感じています。


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O D Y S S E Y from Ruslan Khasanov on Vimeo.


 ルスラン・カサノフは、石鹸やラメなど身近なものを使って神秘的な作品をつくりだす天才だ。遊び心たっぷりのカラフルなマーブル模様は、まるでスタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』に出てくる小宇宙を思わせる。

(以下リンク先へ:WIRED/2015年6月5日




 美しい映像ですね。このような鮮明なHD映像にセンシティブなピアノ曲がつけられているのが今世紀風という事でしょうか。

 実はこういったカラフルなマーブル映像は、1960年代後半のサイケデリック・カルチャーでよく用いられていた方法です。その頃ははライトショーなどと呼ばれていて、ライブハウスでサイケデリックなサウンドを演奏するバンドのバックに投影し、観客はマリファナを吸いながらラリって踊り狂うというのが当時の最先端のトレンドでした。キューブリックが『時計…』の音楽をオファーしたピンクフロイドはその代表格ですね。

 キューブリックは例のスターゲート・シークエンスで、透明な溶液に色付きの溶液をたらしてスローモーションで撮影するという手法を用いましたが、当時のトレンドと無縁ではなかったとは思います。60年代後半という時代はカラー映像が一般化した時代で、世界各地で様々なアーティストが様々な手法を編み出し、「誰も見た事のないトリッキーな映像を創り出してやろう」という気概に満ちていました。もちろんキューブリックもその中の一人だったのです。


※『2001年…』のスターゲート・シークエンス。


※当時の代表的なサイケデリック・バンドのひとつ、ジェファーソン・エアプレーンのホワイト・ラビット。オリバー・ストーン監督の『プラトーン』のマリファナシーンで使用されている事でも有名。

 

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