2014年07月

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 全盛期のビートルズが、スタンリー・キューブリック監督を起用して「指輪物語」の映画化を企画していたことがわかった。これは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督が明らかにしたもので、ポール・マッカートニーもその事実を認めたという。

(以下リンク先へ:Walker Plus/ 2014年7月29日




 記事によると『四人はアイドル(HELP!)』(1965)の後だそうなので1960年代後半、丁度『博士…』から『2001年…』の頃ですね。『ロリータ』以降はイギリスを拠点としていたので、オファーしたのでしょうけどまあ断りますよね。あのキューブリックがアイドル主演のファンタジー映画(まだこの頃のビートルズはアイドル扱いでした)を撮るとは思えません。まあ、メンバーで話が盛り上がってキューブリックにスケジュールを問い合わせてみた、というのが実際だと思います。

 そんな事より、ビートルズのキューブリックの関係はここで記事にしています。また『2001年…』の月を見るものを演じたダン・リクターはジョン・レノンの邸宅にヨーコらと共に共同生活をしていました。また、ここでは初期作品の「青さ」についてビートルズと絡めて論評しています。

 こうしてみると管理人はビートルズファンだと思われるかもしれませんが、ファンと言えるほどのものじゃありません。あくまでロック好きの一般知識程度というレベルです。まあロック好き(特に60年代から80年代)である事はキューブリックのブログなのにロックの話がちょこちょこあってもうバレてるかも知れませんけど。因に一番好きなロックバンドはパリに墓があるこの方バンドです。そういえばこの方も映画専攻でしたね。でもキューブリックをどう評したか記録に残ってないみたいなんでちょっと残念です。


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※キューブリックがナポレオン役に希望したデヴィッド・ヘミングス。確かにナポレオンに雰囲気は似ている。

 キューブリックの幻の作品の中で最大かつ最も有名な未完プロジェクト。

 『2001年…』の成功の後の1969年、キューブリックはナポレオン・ボナパルトに関する大規模な伝記映画を計画、研究の為に500冊もの書物を読みあさるなど入念なリサーチを元に自身で脚本を執筆、衣装の製作、ロケ地の選定などプリプロダクションを進めていた。キューブリックはイギリスのスタジオを使用しつつもフランスで大規模なロケを計画し、さらにルーマニアで戦闘シーンを撮影するため、4万人の歩兵や1万騎の騎兵をルーマニア軍に演じて欲しいと要望した。ヤン・ハーランによると、計画は製作段階に入る準備ができており、キューブリックはアントニオーニの『欲望』でブレイクしたデヴィッド・ヘミイングスがナポレオンを、オードリー・ヘプバーンがジョゼフィーヌを演じる事を希望していた。(ナポレオン役はその他にもジャック・ニコルソンやアル・パチーノイアン・ホルムマーロン・ブランドなどの名前が挙がっていた)

 「かつて作られた中で最高のナポレオン映画」を目指し、キューブリックは着々と準備を進めていたが、セルゲーイ・ボンダルチュークが監督したナポレオンをテーマにした映画『ワーテルロー』(1970)の興行的大失敗により出資者が尻込みし計画は一旦棚上げ、その代わりにアンソニー・バージェスの『時計じかけのオレンジ』を映画化する事になった。

 その後キューブリックは1972年になっても『ナポレオン』を諦めきれずバージェスに脚本を依頼、ナポレオンの生涯をベートーベンの交響曲風にアレンジするというアイデアで脚本化したが、結局映画化は断念された。バージェスはこの脚本を1974年に『ナポレオン交響曲:四つの楽章による小説』として出版した。

 キューブリックはこの『ナポレオン』への準備期間を有効活用すべく、同じく18世紀の物語『バリー・リンドン』を映画化する事にする。またキューブリックにとって『バリー…』は『ナポレオン』を映画化する際の良い経験になるし、『バリー…』がヒットすればよりお金がかかる『ナポレオン』への資金調達がしやすくなると考えたのかも知れない。しかし『バリー…』の興行成績は散々で、まずキューブリックは出資者の信頼を取り戻すためによりヒットしやすい題材(『シャイニング』の映画化)を選ばなくてはならなくなってしまった。

 キューブリックの逝去後、2000年代に入ると『グラディエーター』の成功によりちょっとした歴史史劇ブームが起こる。キューブリックが存命ならこの機会を捉え、『ナポレオン』の企画を再度(再々度)動かしたかもしれない。また急速に発達したCG技術も映画に貢献したはずだ。そう考えればキューブリックの早すぎる死は返す返すも残念でならない。
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 スタンリー・キューブリックの名作『シャイニング』の前日譚を描いた映画『ザ・オーバールック・ホテル(原題) / The Overlook Hotel』で、『わたしを離さないで』のマーク・ロマネクが監督交渉に入っていることがVarietyや複数のメディアによって明らかになった。

〈中略〉

 そしてこの前日譚となる『ザ・オーバールック・ホテル(原題)』では、泥棒男爵のボブ・T・ワトソンが強盗で稼いだ金を利用して、アメリカで最も壮大なコロラド州のロッキー山脈にリゾートホテルを建設し、そこに家族を住まわせるが、さまざまな出来事が巻き起こるという設定になっている。

シネマトゥデイ映画ニュース/2014年7月23日





 以前こんな記事が出ていて期待していたのですが、どうやら舞台がオーバールック・ホテルというだけでキューブリック版との関連性は薄そうです。記事にあるワトソンとはホテルの初代支配人ですが、原作『シャイニング』に出てきます。その孫はキューブリック版にもキング版にも登場していますね。キューブリック版では最初の面接のシーンやホテルを紹介するシーンでアルマンのそばにいた寡黙な男性です。キング版はファーストシーンからいきなり登場するえらく口の悪い現管理人です。

 監督もアルフォンソ・キュアロンからマーク・ロマネクに交代ですが。ちょっと微妙な感じが・・・。期待値は落ちてしまいましたが、今後も情報はフォローします。
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 キューブリック初心者の映画女子におすすめしやすい順で勝手にランキング。かなり独断と偏見に満ちてます。ネタ程度にどうぞ。



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1位 シャイニング

 主演がジャック・ニコルソンだし登場人物も少なめ、ストーリーもシンプルだからおすすめしやすい。コンチネンタル版でもいいけど、入手できれば全米版の方が説明多めで分かりやすいかな。女子はお化け屋敷的な「おどかし」を怖がるけど、そういう要素は少なめなのも安心。



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2位 アイズ ワイド シャット

 トム&ニコールなので出演俳優的にはものすごくおすすめしやすいし、セレブな雰囲気や美しい映像もアピールポイント。ただエロが多めなのはちょっと・・・。あと難解な印象も残るのでそれも若干マイナス。



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3位 バリー・リンドン

 ヨーロッパ版大河ドラマと言えば説明も早いし、絵画のような風景や美しい衣装も好印象。恋愛ものの要素もあって、女子には受け入れられやすいかも。ただ長尺なのと印象が平板なので「退屈」と言われる危険性あり。



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4位 2001年宇宙の旅

 1、2位でハリウッド映画にはないジリジリとしたキューブリック作品の独特の緊張感・世界観を知り、3位でゆっくりとしたテンポや長尺なのに慣れたところでこれを。ただし観賞後は質問攻めになる可能性大なので解説はほどほどに。



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5位 突撃

 いわゆる「劇映画」的な面白さはここに結実しているので、キューブリック初心者にはかなり観やすいかと。映像作家としてではなく、演出家としてのキューブリックの集大成として4位と比較するといいかも。



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6位 スパルタカス

 主役が同じなのに5位との落差に愕然。これを観ればいかにキューブリックの映像センスが優れているか、メロドラマ的演出を嫌っていたかを逆説的に証明できちゃいます。ホモォなところも一部女子には好感かも。ただし「雇われ仕事だった」ことはちゃんと説明しておきましょう。



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7位 非情の罠

 短いし、分かりやすいし、ハッピーエンドだし。キューブリックってこんなのも撮ってたんだよ、と巨匠を身近に感じてもらえる好機になるかも。ただし「当時26歳」ってことはちゃんと強調しておきましょう。



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8位 現金に身体を張れ

 これを面白いと思ってもらえるかどうか自信なし。登場人物も多いし時間経過の描写も今の感覚からすると観づらいだけ、と言われそう。絵に描いたような悪女シェリーもマイナス材料。



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9位 フルメタル・ジャケット

 ここから難易度があがってきます。後半の戦闘シーンは『プライベート・ライアン』が凄惨な戦争描写のタブーを破っちゃったんで問題ないと思うけど、前半のイジメはキツいと感じる女子は多そう。女子は多かれ少なかれイジメを経験してるからね。野郎には大好評の軍曹語録も女子にはどん引き。



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10位 ロリータ

 タイトルだけでダメだし必至。ただオシャレな雑貨屋で当時のビジュアルがポスターやポストカードで売られていたりするので、その線で攻めれば可能性はなくはないかも。でもいくらエロシーンはないと説明しても、自分はロリコンじゃないという事を信じてもらえるだけのルックスが備わっていなければ逆効果。でなければ潔く諦めましょう。



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11位 博士の異常な愛情

 ただ悪趣味、ひたすら悪趣味。時代背景が全く変わってしまった現在ではその一言で済まされそう。ギャグが寒いのも、特撮がチープなのもハードル高し。



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12位 時計じかけのオレンジ

 イジメがあってエロで悪趣味で、さらに暴力満載といいところなし。深いテーマ性などおかまいなしに、ただひたすらの拒否反応まちがいなし。



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13位 恐怖と欲望

 作品として観るより、キューブリックの志向を確認するための貴重な資料として観るべきものなので最後でいいかと。ただ、ここまでたどり着いた女子はもう後戻りできなくなる可能性大。社会復帰(一般的なハリウッド映画をピュアに楽しめる感性)はもう無理です。諦めましょう。



 ・・・こんな感じでしょうか。想定できる一般的な女子の反応を目一杯考慮したらこうなりました。まあでも基本的にキューブリックは男性向けではありますね。あまり女性が観る事を考慮して創ってない気がします。でも、このアンケートによると一定数支持層はあるようですので、もっと一般層に面白さの認知が広がると嬉しいですね。

 キューブリック作品のファンには何かと「サブカルかぶれの御用達」や「難解なものを知ったかぶりする似非インテリ」などの批判をする向きもありますが、当ブログを読んでいただければそんな指摘は全くの的外れである事が理解できるかと思います。要は「面白ければそれでいい」のであって、男女を問わずそういったライトな感覚で「好き」と言える機会が増えればいいなと思っています。
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ALEX IS STILL ALIVE from Simon Baumann on Vimeo.


 2011年時点での『時計…』のロケ地訪問動画です。以前同じような動画をご紹介しましたが、こちらは室内も紹介していますので、よりレアな内容となっています。

 内容はホームレスを襲った通路、作家の家の「HOME」内部、アレックスが住むアパートの外観、アパートのエントランス、アパート内部(アレックスがおしっこをしたトイレも)、アレックスが少女をナンパしたレコード店(現在はマクドナルド)、ディムを切りつけたマリーナ、キャットレディの家、ルドビコ医療センターの外観とエントランス、暴力映画を見せられた映画館(視聴覚室)、ルドビコ療法の効果を試されたステージ、ホームレスに襲われたテームズ川岸、アレックスが閉じ込められた部屋とスピーカーが設置されていた部屋、入院していた病室とストーリーの順に紹介されています。

 上記のいくつかはストリートビューを使って当ブログでも紹介していますが、まだ全部を網羅しきれていません。また、これには紹介されていないロケ地(ビリーボーイと喧嘩した廃墟のカジノやケガをしたディムとジョージを連れて行ったパブ)も合わせて今後ご紹介していきたいと思います。
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