2014年01月

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※キューブリックのノートに残されていた『博士の異常な愛情』のタイトル案(クリックで拡大)


(1)Doctor Doomsday
(2)Don't Knock the Bomb
(3)Dr. Doomsday and his Nuclear Wiseman
(4)Dr. Doomsday Meets Ingrid Strangelove
(5)Dr. Doomsday or: How to Start World War III Without Even Trying
(6)Dr. Strangelove's Bomb
(7)Dr. Strangelove's Secret Uses of Uranus
(8)My Bomb, Your Bomb
(9)Save The Bomb
(10)Strangelove: Nuclear Wiseman
(11)The Bomb and Dr. Strangelove or: How to be Afraid 24hrs a Day
(12)The Bomb of Bombs
(13)The Doomsday Machine
(14)The Passion of Dr. Strangelove
(15)Wonderful Bomb

(1)皆殺し博士
(2)爆弾をノックしないで
(3)皆殺し博士と彼の核賢者
(4)皆殺し博士がイングリッド・ストレンジラブと出会う
(5)皆殺し博士:または必要もないのに第三次世界大戦を始める方法
(6)ストレンジラブ博士の爆弾
(7)ストレンジラブ博士の天王星の秘密の使い方
(8)私の爆弾、あなたの爆弾
(9)爆弾の救済
(10)異常な愛情:核賢者
(11)爆弾とストレンジラブ博士:またはどのように一日の24時間を恐れたか
(12)爆弾の爆弾
(13)皆殺し兵器
(14)ストレンジラブ博士の情熱
(15)素晴らしい爆弾

 うーん、直訳だとちょっと意図が分かりにくいものばかりですね。(2)はロック映画として有名な『Don't Knock the Rock』に引っ掛けているのかも。配給が同じコロンビアですし。(3)も『Wisman』だとワイズマンという人名、『Wise Man』だと賢者という意味ですので、ダブルミーニングかも知れません。「核賢者」なんていかにもキューブリックが好きそうな皮肉を感じさせますし。(7)の天王星ですが、ラストシーンを「絶滅した地球を発見した宇宙人が作ったドキュメンタリー」にしようとしていた名残でしょうか。その宇宙人は天王星人とか?またギリシャ神話でウラヌスは全宇宙の支配者ですので、皆殺し爆弾の名称として予定していたものなのかも知れません。

 (8)は『フルメタル…』の行進ソング「私の海兵隊、あなたの海兵隊』を思い出してしまいました。(9)はNGO組織「Save the Children」のもじり?(13)は『博士…』にそのまま登場しています。(14)の『The Passion』は(イエスキリストの)「受難」という意味もありますので、情熱と受難のダブルミーニングでしょうね。

 採用された『Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb(博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)』に比べればどれもこれもイマイチですが、最初から人を食ったような、ばかばかしくも皮肉っぽいタイトルにしようとしていたのはここから読み取れます。

 それにしてもキューブリックは字が汚い(笑。他の直筆の資料を見てもそうなので、タイプライターを多用していたのも本人にとって悪筆はコンプレックスだったからでしょう。PCにすぐ飛びついたのも「メモ等も全てPC内に保存できるので、手書きしなくて済む」という思惑があったのかも知れないですね。

 因に・・・キューブリックは絵もヒドイです(笑。
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 例の失笑物のデタラメな妄想を延々と垂れ流すドキュメンタリー映画(『シャイニング』のドキュメンタリーに非ず)『ROOM 237』の情報を求めてのアクセスが多いようですので、せっかくですから当ブログで取り上げた過去記事をまとめてみました。記事は下から古い順です。

 IMDbによると2012年1月にアメリカのサンダンス映画祭で初公開された後、世界各地の映画祭で上映されたようです。その割にはあまり話題になっていなかったのは、そのあまりにもな内容のせいでしょうね。その後の一般上映は2012年10月のイギリスを皮切りに、アイルランド、スウェーデン、デンマーク、フランス、ドイツ、そして今年の日本公開という順になっています。ヨーロッパばかりなのはキューブリックのヨーロッパでの人気を当て込んでの事でしょう。本国のアメリカでさえ限定公開なのに日本では一般公開。日本人もまあ見くびられたものです。

 本当はこんなくだらない話題なんか取り上げたくないのですが、まさかこの日本でこんなインチキ映画を輸入して公開する配給会社が現れるなんて思ってもみませんでしたから、大盤振る舞いの大特集する事にしました(笑。もし万が一にでも観に行こうとしている方がいらっしゃったなら、まずは以下の記事を一読される事をお勧めします。またどうしても見てみたい、という方はこちらで無料で全編見る事ができます。まあ、時間の無駄ですけど。自称シャイニング研究家(本当はネットで陰謀論ごっこしていた素人)が全く根拠のない自説を垂れ流すだけですから。ネットの世界の中だけなら笑えますが、映画にして金をふんだくる行為はたとえ冗談だとしても笑えないし、許せませんね。



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キューブリックはアポロ計画捏造に加担していた!?奇抜な解釈で巨匠の脳内を分析した映画
ホラーの名作『シャイニング』を大胆な手法で検証する『ROOM237』監督インタビュー


 スタンリー・キューブリック監督が1980年に発表した、ステディカムを用いた美しいカメラワークと悪夢的なイメージでその後のホラーの潮流を変えた作品として知られる映画『シャイニング』。この作品を5人のキューブリック研究家が独自の解釈により読み解いていくドキュメンタリー『ROOM237』が1月25日(土)より公開される。『シャイニング』本作はもちろん、キューブリック監督のフィルモグラフィーを検証しながら、『シャイニング』の舞台となるオーバールックの見取り図の再現や本編を逆再生するなど、大胆な手法を駆使して、アポロ計画捏造への加担やホロコーストとの関連など、コメンテーターたちの奇想天外な持論が映像化されている。今作の監督ロドニー・アッシャーに、制作の経緯について聞いた。

(以下リンク先へ:Web DICE! 骰子の眼/2014年1月23日




 どうでもいいインタビューですが、このインタビューを読めば分かる通り、自分で監督したのにもかかわらず「この映画がこんなに世界中で公開されるなんて奇跡だ、驚きだ」なんて言っているのはもちろんこの映画が中身の無い、デタラメのオンパレードだと知っているからですね。以前のインタビューでは「私の見解は外れていった」なんて責任逃れのような事を言っています。

 対象はなんであれ、深読みごっこなんていくらでもできるし、全く証拠を示さなくてもいいのなら、映画でもなんにでもできてしまいます。小学生の学習発表会でもそれなりの根拠や証拠を示さないと先生から注意されるというのに、そういう意味ではこの映画は小学生以下レベルといって差し支えないでしょう。こんなもので金儲けできるんですから、世の中チョロイものです。それにひっかかる低レベルな人間が如何に多いか、という事でしょう。

 人生の全てを映画に掛け、命を削るように作品を創りだしたキューブリック(これこの動画でその言葉を読めばすぐそれが理解できます)を愚弄するこの行為、なのにその作品を金儲けの道具されても何も感じず、その挙げ句ギャグや冗談で片付けられる人たちは、その人たち自身の人生も「ギャグや冗談レベル」なんでしょう。そういう人たち向けにはそれ相応の学芸会レベル自称アーティスト(笑、達がいますのでそちらで楽しんでもらって、こちら側には来ないで欲しいものです。
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※小説版『2001年…』ではスーツだったが、映画版ではガウンに変更されたようだ。

 難解だ説明不足だとやたら批判をされやすい『2001年…』ですが、キューブリックはこのように小説版にあるシークエンスを、一応はテストしているようです。以下は小説版の該当シーンです。

 スーツをひとつはずし、注意深く調べた。グラブ越しにさわった感じでは、生地はウールよりも毛皮に近かった。これもまた、すこし流行遅れだった。地球では、少なくともここ四年、シングル・ブレストの上着を着ている者はいない。

『決定版 2001年宇宙の旅』より)


 スチールとして押さえただけものなのか、実際に撮影したものなのかは分かりませんが、撮影が検討されたのは確実なようです。調査対象が小説版のようにスーツでなくガウンとパジャマなのは、ホテルに備え付けてあるならスーツは不自然だと判断したからなのでしょうか。この後のガウンとパジャマを着て食事するシーンは採用(小説版では青い固形食料を食べている)されているので、「宇宙服を着て部屋を調査する→ガウンとパジャマを見つける→それらをベッドの上に並べて調べる→宇宙服を脱いでガウンとパジャマに着替える→食事シーン」の予定だったのが「宇宙服を着て部屋を歩き回る→食事している自分を見つける」とシンプルに変更になったのだと推察できます。

 ボツになった理由は、上記の画像を見れば分かりますよね。宇宙服でガウンを調べる絵面は滑稽すぎて緊張感が台無しです。キューブリックは文章表現と映像表現の違いについて以下のように語っています。これは『2001年…』に限らず、全てのキューブリック作品(『スパルタカス』以外)に共通しています。

 小説と映画にはたくさんの違いがある。例えば、小説は映画よりもずっとはっきりと説明しようとする。それは言語媒体では避けられないことだ。〈中略〉非常に散文的なことは、印刷物でならうまく行ける。しかし、我々は、あの映画でやったように表現することで、更にずっと力強く、魔術的な効果を創造することができたと思う。

『イメージフォーラム増刊号 キューブリック』より)
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 1962年と1987年のスー・リオンのインタビュー映像です。上が16歳、下が41歳の時のもの。年月は残酷ですが、それでも41歳にしては若いですね。この頃はラジオ・エンジニアの男性と5度目の結婚をしていた頃で、結婚生活は7年「も」続きました(他が短すぎますからね。詳細はここで)。16歳のインタビューは『ロリータ』のプロモーション用でしょうか。字幕はオランダ語なので、プロモーションでオランダを訪れた時のものかも知れません。撮影の感想や出演のいきさつ等を答えているようです。

 因にスー・リオンは同じく1962年にプロモーションで来日しています。ソースはこちら
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