2012年11月

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シャイニング [Blu-ray]


 世界最大のオンライン映画データベースIMDbが、ハロウィン前日、ホラー映画のトップ10を発表した。

 読者からの投票(票数は不明)とレビューの採点をもとにしたランキングで、第1位にはスタンリー・キューブリック監督作「シャイニング」が選ばれた。また、「ショーン・オブ・ザ・デッド」と「ゾンビランド」というゾンビコメディが上位に食い込んでいるあたり、他のランキングとはひと味違う結果になっている。

 トップ10は以下の通り。

1.「シャイニング」(80)
2.「エイリアン」(79)
3.「ショーン・オブ・ザ・デッド」(04)
4.「サイコ(1960)」
5.「クローバーフィールド HAKAISHA」(08)
6.「ゾンビランド」(09)
7.「ソウ」(04)
8.「エクソシスト」(73)
9.「28日後...」(02)
10.「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(07)

(映画.com ニュース/2012年11月4日)




 映画好きならブックマーク必須のIMDbユーザーによるこの評価は嬉しいですね。『シャイニング』って一度観ただけだとたいしていいとは思わないんですが、何度も観ている内に妙にハマるんですよね。最初のニコルソンの面接シーンからニヤニヤしっぱなしで、朝起きて舌をベロベロするところや、ゴールド・ルームへ向かう時のイライラした仕草とか、バテンダーのロイドとのやりとりとか、グレイディにトイレで「黒人のコック」と言われた時の鳩が豆鉄砲食らったような顔とか、階段でウェンディににじよる動作とか、「雪上車を調べてみろ!」と叫ぶ嬉しそうな態度とか、もう何杯でもゴハンいけそうな感じです。

 この作品、怖いとか怖くないとかそういうのはさておいて、ニコルソンのキチ◎イっぷりを観ているだけもで存分に楽しめちゃいます。一度観ただけで「あんまり面白くなかった」で終わらせるのはもったいない。二度三度とリピートしての鑑賞を強くおすすめします。


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※ベトナム戦争中の1972年の星条旗新聞太平洋版の紹介動画。以下は動画の説明文。

 『あなたの星条旗新聞太平洋版』は、2012年に創立70周年を迎えた、国防総省の権限の下で発行されている米軍の公式日刊紙。太平洋版は第二次世界大戦の終了後のまもなく1945年10月3日に発行を開始し、東京の赤坂プレスセンターから出版され続けている。太平洋版は諸島、グアム、タイ、韓国、日本、沖縄、ミッドウェイ、ディエゴ・ガルシアの軍事要員に配布されていて、「ブルー・ストリーク」版はベトナムで軍に配布されている。
 
 ジョーカーが配属された海兵隊の報道部門が記事を提供しているアメリカ軍の公式機関紙。現在も発行されていて、WEBサイトもある。wikiはこちら。現在も動画と同じ場所、同じ建物で赤坂(というより六本木トンネルそば)に「星条旗新聞社」として存在している。米軍のヘリポートもあり、危険だとして現在返還運動がされているがあまり盛り上がっていない。場所がいいせいか米軍も返す気はないようだ。
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 「キューブリックを支えたスタッフたち」のカテゴリーに入れているのはもちろん皮肉です。言わずと知れた超有名字幕翻訳家。字幕「誤訳」家ともいう。まあ映画ファンにとって彼女の誤訳っぷりは周知の事実で、こんなまとめサイトがあるくらい。キューブリック作品との関連は『フルメタル…』のエピソードが有名で、一度彼女が和訳したものを再度英訳。それをキューブリックがチェックしたところ「元の台詞の猥雑さが出ていない」と却下され、原田眞人氏に交代になった経緯があります。そのせいか日本公開が本国より半年も遅れるという結果に・・・まあこの時はそれで済んだのですが、『アイズ…』ではキューブリックが逝去した後だったのでチェックが行われず、結果最後の重要なセリフ「ファック」を「セックスよ」と訳してしまい、せっかくのダブルミーニングがぶちこわしに。おかげで映画公開直後はトンチンカンな論評ばかりはびこる結果になってしまった。現在流通しているDVDやBDでは字幕・吹き替えとも「ファック」と訳されてます。

 それだけではなく謎の行動も問題視され、スターが集う記者会見等では何故か常に正面に陣取ろうとする厚顔無恥ぶりに、ミーハーファンたちの顰蹙も買う結果に。もうここまでくれば立派というほかありません。

 尚、ここでは顔写真と簡単なプロフィールを掲載しているのですが、彼女の名前を見ただけでムカツク方も多いでしょうからここでは掲載しません。まあ客観的かつ公平な記述が建前のWikipediaさえこれですから、あとは推して知るべし、でしょうね。
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 映画化不可能といわれたデビッド・ミッチェルの小説「クラウド・アトラス(原題)」が、ウォシャウスキー兄弟とトム・ティクバの共同監督によって映画化されたことを記念し、エンターテインメント・ウィークリー誌は小説から映画化された作品のリストを発表した。

 テーマは「原作小説に劣る映画化作品」で、ロバート・レッドフォード主演の「華麗なるギャッツビー」から、ダン・ブラウンのベストセラー小説の映画化「ダ・ヴィンチ・コード」まで26作品がリストアップされている。

「華麗なるギャツビー(1974)」 原作:F・スコット・フィッツジェラルド
「砂の惑星」(1984) 原作:フランク・ハーバート
「コットンクラブ」(1984) 原作:ジム・ハスキンス
「バトルランナー」(1987) 原作:リチャード・バックマン(スティーブン・キング)
「虚栄のかがり火」(1990) 原作:トム・ウルフ
「スカーレット・レター」(1995) 原作:ナサニエル・ホーソン
「真夜中のサバナ」(1997) 原作:ジョン・ベレント
「スフィア」(1998) 原作:マイケル・クライトン
「サイモン・バーチ」(1998) 原作:ジョン・アービング
「アンドリューNDR114」(1999) 原作:アイザック・アシモフ
「アイズ・ワイド・シャット」(1999) 原作:アルトゥール・シュニッツラー
「ヤング・ブラッド」(2001) 原作アレクサンドル・デュマ
「私は『うつ依存症』の女」(2001) 原作:エリザベス・ワーツェル
「PLANET OF THE APES 猿の惑星」(2001) 原作:ピエール・プール
「ルールズ・オブ・アトラクション」(2002) 原作:ブレッド・イーストン・エリス
「ハットしてキャット」(2003)、「グリンチ」(2000) 原作:Dr.スース
「白いカラス」(2003) 原作:フィリップ・ロス
「悪女」(2004) 原作:ウィリアム・メイクピース・サッカレー
「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」(2004) 原作:ヘレン・フィールディング
「トロイ」(2004) 原作:ホメロス
「サウンド・オブ・サンダー」(2004) 原作:レイ・ブラッドベリ
「SAYURI」(2005) 原作:アーサー・ゴールデン
「2番目のキス」(2005) 原作:ニック・ホーンビィ
「ダ・ヴィンチ・コード」(2006) 原作:ダン・ブラウン
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(2007) 原作:フィリップ・プルマン

(映画.com ニュース/2012年11月4日)




 『アイズ…』は意外なチョイスです。原作はそもそもそんなに有名な小説でもなかったような。『シャイニング』だったらある意味納得するんですが。でもこんな事言って、後に『アイズ…』が再評価されたらどう言い訳けするんでしょうね?


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破滅への二時間 (1964年) (ハヤカワSFシリーズ)(amazon)


 ピーター・ブライアント(本名ピーター・ジョージ)作の『博士の…』の原作。1964年出版とかなり古い本ですがアマゾンにも古本として在庫があり、入手はかなり容易です。読んでみて感じたのはキューブリックはほとんど忠実にこの原作に倣って映画化しているという点。変更点はブラック・コメディ化した点を除けば、作中の人名と結末の改変、ストレンジラブ博士というキャラクターの追加くらいになります。

 冷戦時代をご存知の方には秘密主義の旧ソ連の不気味さと、それに伴う共産主義の過大評価と反共主義者の暴走はリアルに感じられるかと思います。現在で言えば北朝鮮を巨大にしたようなイメージでしょうか。こういった小説がフィクションで済まされなかった事実は、キューバ危機を挙げるまでもなく、日本近海でも大韓航空機撃墜事件として記憶されています。刻一刻と差し迫る世界滅亡へのカウントダウンというストーリーに、人一倍核戦争の危機を「心配して爆弾を愛するように」なっていたキューブリックが惹かれるというのもよく理解できます。

 現在では全面核戦争で人類全滅という可能性は低くなり、こういったプロットは時代遅れですが、フェイルセーフというシステムが、いざその危機が訪れてみれば逆に障害になるという視点は今でも十分に有効で、特に震災と原発事故を経験した日本人には身に染みて感じられる筈です。『博士…』はブラック・コメディとピーター・セラーズの怪演ぶりに目がいきがちですが、フェイルセーフという名の安全神話に頼り切る危険性を一度考え直してみるという意味では、『博士…』もこの原作もかなり有用ではないかと感じました。

 しかし本当に真面目な小説です。作者のピーター・ジョージは元イギリス空軍中尉だったそうですから、B-52爆撃機のクルー達には思い入れがあったのでしょう。彼らの軍人としての献身的な働きと大量殺戮への葛藤、そして国への、ひいては家族や故郷に対する痛切な想いを、登場人物中で一番丁寧に描き込んでいます。そんな思い入れには一瞥もくれず、核爆弾に跨がらせてICBMサイロに叩き込んだキューブリックの黒さと言ったら・・・アレックスを演じたマルコム・マクドウェルが「炭のように黒い」と評したそのブラックさと好対照を成す原作小説だと言えるでしょう。
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