2006年07月

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未知への飛行 フェイル・セイフ [DVD](amazon)


 ついにDVD化なりましたね、冷戦時代の隠れた名作『未知への飛行』。衝撃的なラスト・シーンは今日観返しても全く色褪せてなく、第一級のポリティカル・フィクションとして楽しめます。愚直だけど緊迫感溢れる演出を、最近のハリウッド映画はこの映画からもっと学んで欲しいものです。

 詳しいストーリー等はリンク先で確認して頂くとして、やっぱり気になるのは『博士』との関係。どうやら当時、両映画の原作の間で盗作騒ぎがあったらしく、キュー側が訴えられてしまったそうです。でも、裁判はキュー側が勝訴。この話題性に目をつけたコロンビアが映画化権を獲得し、(『博士』もコロンビア)両方ともヒットさせてしまいました。

 監督はシドニー・ルメット。実直な演出では定評ありますね。主演はヘンリー・フォンダ。大統領を静かに熱演してました。一時代を築いた名優で、ジェーン・フォンダやピーター・フォンダのお父さんです。一方の『博士』といえば、監督がキューで脚本がテリー・サザーン、そして主演がピーター・セラーズとなるわけで、どこまで行っても好対照のこの2作品、続けて観るのも一興かも。

 キューは『博士』から『2001年』、『時計』で巨匠の名を欲しいままにしたけど、ルメットは『オリエント急行殺人事件』、『狼たちの午後』『評決』で「名監督なんだけど地味」。ならばと、コメディー・タッチの『ファミリー・ビジネス』を撮ったりしてるんですが、やっぱり評価は「悪くないんだけど地味」。

 まあ、平気で地球を破滅させるぐらいの肝っ玉がないと巨匠にはなれないという事でしょうか?


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Patrick Magee (IMDb)

 『時計…』で、アレックスに妻をレイプされた反政府小説家、アレキサンダー氏を、『バリー…』ではイカサマ賭博師、シュヴァリエ・ド・バリバリーを演じた北アイルランド出身の舞台俳優。 主な出演作は『マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺』('67)、『テレフォン』('77)、『ラフ・カット』('80)など。1924年3月31日北アイルランド生まれ、1982年8月14日没。

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ja
John Alcott (IMDb)

 イギリス人の撮影監督。『2001年…』で追加撮影として参加。自然光撮影についてキューブリックと意気投合、以降『時計じかけ…』、『バリー…』、『シャイニング』の撮影監督を務めている。『バリー…』でアカデミー撮影賞を受賞した。バリーが二人の少女と逢瀬を交わしている隣で寝ている男性がオルコット本人。

 キューブリック作品以外では、『料理長殿ご用心』('78)、『グレイストーク −類人猿の王者− ターザンの伝説』('83)、『追いつめられて』('87)など。1931年ロンドン出身、1986年7月28日死去、享年54歳。

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Sue_Lyon_1962

 『ロリータ』で、ハンバートが想いを寄せる13歳も美少女・・・と言っても、すれっからしで口が悪く、生意気で意地悪な女の子だ。本名はドロレス・ヘイズ。(原作ではハンバートの獄中手記の形式を取っていて、作品中に登場する人物の名前、地名などは架空のものである、との但し書きがされている)「ロリータ」は愛称で、「ドロレス」→「ドリー」→「ロー」→「ロリータ」となっている。

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eyes+wide+shut+kubrick+cruise+kidman+sobieski+03


 『アイズ…』で、ビルの患者のひとり。ビルを招待したクリスマスパーティーと、秘密の乱交パーティーの主催者でもある。ことの顛末はジーグラーの口から明かされるが、それを鵜呑みにするか否かは観客の判断に委ねられている。

 当初この役はハーヴェイ・カイテルが起用されていたが、1997年5月から『グレイスランド』で主役を演じなければならなかったため、やむなく降板となった経緯がある。

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