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 日本では今年で最後の『午前十時の映画祭』での上映が決定している『時計じかけのオレンジ』ですが、本国イギリスでは4月5日からの再上映が決定しました。その新予告編をご紹介。

 この『時計…』は、本国イギリスでは初公開の1972年以降、マスコミの執拗なバッシングや、悪質な脅迫に悩まされたキューブリックがイギリス国内での上映を禁止していましたが、その封印は逝去後の2000年になってやっと解かれました。2008年にも特別公開がありましたが、今回はそれ以来だと思います。上映時間は136分、2K DCPですので、日本での上映も同じマスターではないでしょうか。ロンドンではデザインミュージアムにて、2019年4月26日〜9月17日の日程で『スタンリー・キューブリック展』の開催が決定しています。それに合わせての公開でしょう。

 上記の新予告編の出来に関しては云々しませんが、やはりパブロ・フェロは偉大だった、ということでしょう。そのオリジナル予告編の制作裏話はこちらで記事にしていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
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clockwork_orange

 『午前十時の映画祭』といえば、2010年に35mmフィルムで、2013年にDCPで『2001年宇宙の旅』の上映実績がありますが、ついに今年でファイナルだそうです。その最終回でなんと『時計じかけのオレンジ』が上映決定!上映館は以下の通りですが、『午前十時の映画祭』はその名の通り、期間中に午前10時より各上映館で1回のみの上映です。詳細は各劇場にお問い合わせください。

【GROUP A】2019年10月4日(金)〜10月17日(木)

北海道 札幌シネマフロンティア
山形  MOVIE ON やまがた
新潟   T・ジョイ新潟万代
栃木  ユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかが
茨城  シネプレックスつくば
千葉   TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ
埼玉   MOVIX三郷
埼玉   ユナイテッド・シネマ ウニクス南古谷
東京   TOHOシネマズ 日本橋
東京   立川シネマシティ
東京   イオンシネマ シアタス調布
神奈川 TOHOシネマズ ららぽーと横浜
神奈川 TOHOシネマズ 小田原
山梨  TOHOシネマズ 甲府
石川  イオンシネマ金沢フォーラス
静岡  静岡東宝会館
愛知  ミッドランドスクエア シネマ
岐阜  TOHOシネマズ 岐阜
三重  イオンシネマ津
京都  TOHOシネマズ 二条
大阪  TOHOシネマズ なんば
大阪  TOHOシネマズ くずはモール
岡山  TOHOシネマズ 岡南
広島  広島バルト11
愛媛  シネマサンシャイン大街道
福岡  福岡中洲大洋
大分  TOHOシネマズ アミュプラザおおいた
長崎  TOHOシネマズ 長崎
鹿児島 天文館シネマパラダイス

【GROUP B】2019年10月18日(金)〜10月31日(木)

岩手  中央映画劇場
宮城  MOVIX利府
栃木  TOHOシネマズ 宇都宮
群馬  MOVIX伊勢崎
千葉  TOHOシネマズ 市原
埼玉  こうのすシネマ
埼玉  TOHOシネマズ ららぽーと富士見
東京  TOHOシネマズ 新宿
東京  TOHOシネマズ 錦糸町 オリナス
東京  TOHOシネマズ 南大沢
神奈川 TOHOシネマズ 海老名
神奈川 TOHOシネマズ 上大岡
神奈川 シネプレックス平塚
長野  長野グランドシネマズ
富山  TOHOシネマズ ファボーレ富山
静岡  TOHOシネマズ 浜松
愛知  ミッドランドシネマ 名古屋空港
愛知  TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ
滋賀  大津アレックスシネマ
大阪  高槻アレックスシネマ
大阪  大阪ステーションシティシネマ
和歌山 ジストシネマ和歌山
兵庫   TOHOシネマズ 西宮OS
島根  T・ジョイ出雲
香川  イオンシネマ宇多津
福岡  ユナイテッド・シネマなかま16
佐賀  シアター・シエマ
熊本  TOHOシネマズ 光の森
沖縄  シネマパレット

(引用元:午前十時の映画祭10〜FINAL『時計じかけのオレンジ』ページ

 その他上映作品・スケジュールなど『午前十時の映画祭10〜FINAL』公式ホームページはこちら
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cont01映画のディスカバリー号のシーンと見間違うばかりのプロップ完全再現モデルの完成度。詳細は海洋堂のディスカバリー号特設ページへ。

 スタンリー・キューブリック監督のSF映画「2001年宇宙の旅」は1968年に公開され、今でも多くの映画ファンから高い評価を受けています。そんな2001年宇宙の旅に登場した宇宙船「ディスカバリー号」は、撮影用の小道具(プロップ)として54フィート(約16.5m)の模型を作って撮影を行いました。そんな撮影用プロップを海洋堂が再現した、「Discovery 1/10スケール 54フィートプロップ完全再現モデル」がワンダーフェスティバル 2019[冬]に登場しました。大勢のクリエイターが集合して1年以上の歳月をかけて制作され、ハイクオリティな再現モデルとなっているだけあって、価格は100万を優に超えています。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:Gigazine/2018年2月10日




 たびたび話題になっている海洋堂のディスカバリー号プロップ完全再現モデルですが、記事中に登場している「最も信頼性の高い図面」が掲載されたフレデリック・オードウェイによる『2001 The Lost Science』は以下の動画でその内容が確認できます。



 書籍『2001:キューブリック、クラーク』でも言及がありましたが、ディスカバリー号の完全な設計図は存在せず、キューブリックの追加要求が出るたびにその都度プラモデルの部品などでディテールを加えていったそうです。結局は映画に登場しているものが全てで、それの完全再現ということなので、これはもう『スタンリー・キューブリック展』に展示すべきレベルと言っていいと思います。

 塗装済ハンドメイド完成品は予価で130万円(税別)の完全受注生産となっていますが、現在は受注を一旦停止中。二次受注調整中だそうです。詳細は海洋堂のディスカバリー号特設ページへどうぞ。
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MNY288056
左側の女性が当時のキューブリックの妻、トーバ・メッツ。(引用元:ニューヨーク市立博物館『Life and Love on the New York City Subway [Woman in a subway car.]』

 キューブリックは自作品に自分の身内をよく登場させていますが、それはルック社でカメラマンとして在籍していた頃からだったようです。

 キューブリックが1946年に撮影した、ニューヨーク地下鉄での人々の様子を写した写真シリーズ、いわゆる『地下鉄シリーズ(Life and Love on the New York City Subway)』に、キューブリックの最初の妻、トーバ・メッツが写った写真がありました。おそらくキューブリックはトーバを何らかの役割(仕込み)をしてもらうために地下鉄に呼んだのだと思いますが、『地下鉄シリーズ』でトーバが写った現存する写真はこれ一枚のみのようです。

 ちなみに、トーバはキューブリック劇映画処女作『恐怖と欲望』に台本監督として参加していますが、映画にもカメオ出演しています。しかし、この後二人は離婚。キューブリックは1955年にルース・ソボトカと再婚しました。しかしこれも長続きせず、やがて別居、最終的にクリスティアーヌ・スザンヌ・ハーラン(クリスティアーヌも再婚で、子連れ再婚となった)と結婚し、生涯を共にすることになります。三回も結婚を繰り返したキューブリックの家族・親族関係はややこしいので、家系図を作っています。参考までににどうぞ。
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umeda
本棚の奥にあった単行本を引っ張り出してきました。本の扱いが悪いので、カバーが破けてしまっています。

 よくネットで地下街や駅構造の複雑さから「新宿ダンジョン」「渋谷ダンジョン」などと話題になりますが、関西では「梅田ダンジョン」が有名ですね。その話題が挙がるたびに思い出していたのが堀晃氏の短編SF小説『梅田地下オデッセイ』です。

 ストーリーは梅田地下街が白昼突然閉鎖され、残された人々は生き残るために食料を奪い合う暴徒と化して地下街は無法地帯に。さらに地下街を管理するコンピュータが謎のシャッター操作をすることによって、ウメチカがまさしく「梅田ダンジョン」化。そんな中、主人公は地下街からの脱出を試みて阪急プラザ(現在の阪急三番街北館)から南へ向かう・・・というもの。

 発表は1978年ですので、当時の梅田地下街(略称ウメチカ)がベースになっていますが、現在の地下街(Whityうめだと改称)と構造的には大きな変化はありませんので、梅田地下街になじみのある方なら楽しめる小説です。その反面、なじみがないと主人公の位置関係が把握しにくく、ちょっと読みづらいという難点もあります。

 1978年といえば『スター・ウォーズ』の大ヒットに続けてSF映画がブームになっていた頃。切望された『2001年宇宙の旅』のリバイバル公開も全国規模で行われていました。そんなSFブームの真っ最中に発表されたこの作品、作者の堀晃氏は『2001年…』の影響を語っていませんが、「オデッセイ」というタイトルや言葉を話すコンピュータ(ただし女性)、物語の鍵となる新生児など、そこここにその影響が感じられます。

 この『梅田地下オデッセイ』ですが、堀晃氏のホームページで全文無料で公開されています。興味のある方はぜひ一読してみてください。

 余談ですが、この物語のラストシーンの舞台になった堂島地下センターに入口があった「大毎地下劇場」(現在は廃館)という名画座に管理人は入り浸っておりました。友の会会員になれば700円(記憶によれば)で入館でき、2本立て、3本立てを続けざまに観たものです。『シャイニング』『時計じかけのオレンジ』『博士の異常な愛情』を観たのもこの名画座です。この地下街の名物店といえば「インデアンカレー」。甘いけど後でピリッとくるルーに生卵を落とすという独自のスタイルは、ある種の郷愁を誘います。東京でも東京駅丸の内側のビル、TOKIA地下一階に出店していますので、東京であの味を味わってみたいという方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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