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※『ツァラトゥストラ…』のフルバージョン。但し映画で使用された音源ではない。

 リヒャルト・シュトラウス作曲の『2001年…』の事実上のテーマ曲。オープニングや進化のシークエンスには必ずかかっている。『ツァラトゥストラはかく語りき』とは、ニーチェの「超人思想」を記した著作ことで、その作品にインスパイアされたシュトラウスが、人類の前に姿を現した超人をイメージして作曲したとされている。

 何故かエンドロールではノークレジットだったこの曲、公開当時のMGM版のサントラでは、カール・ベーム指揮を収録していたので、当然映画もベーム指揮だと思われていたが、実はカラヤン指揮のウィーンフィル演奏盤だった事が判明。では、何故サントラでは映画で使用されていないベーム盤を収録したのか?レーベルの関係でやむを得ず、という事だったのか?

 「映画ではカラヤン盤を使用したにもかかわらず、サントラではレーベルの問題でベーム盤を収録したため、クレジットを載せる事ができなかった。しかし、ターナー版再発時(1996年)にはレーベルの問題はなくなり、カラヤン盤を収録した」という経緯が推測できるが、事実は不明だ。

 上記はそのフルバージョン。これだけオープニングが有名な曲なのにフルで聴いた事がある人は少ないのでは?是非この機会にフルで聴いて欲しい。まちがいなく名曲なのだから。

2013年9月25日追記:wikiによると以下の事情があったとの記述あり。

 なお、(1)メインタイトル、(2)「人類の夜明け」、(3)ラストと合計3回使われている《ツァラトゥストラはかく語りき》の演奏はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルのデッカ録音だが、デッカ(1968年当時は日本国内ではロンドン・レーベル)が演奏者名を出さないことを許諾の条件としたので、映画のエンド・クレジットでは曲名しか表示されていない。


R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(amazon)


※映画に実際に使用された『ツァラトゥストラ…』が収録されたCD。上記の他にも1959年録音のカラヤン指揮、演奏ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による同じ音源がCD化されている。
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ブレードランナー クロニクル [Blu-ray](amazon)

※『シャイニング』の空撮のアウトテイクとナレーションが加えられたオリジナルアメリカ劇場公開版が収録されたBD。

 公開当時はSFブームでもあり、それなりに話題になったのに、その難解な内容故か、デカダンな都市イメージとSFXのせいか、今ではすっかりカルムビー扱いの『ブレードランナー』。監督は、おなじみリドリー・スコットですね。

 で、この『ブレラン』、あまりにも未来のない終り方に興行成績を危惧したワーナーが、無理矢理くっつけたラスト・シークエンスの森林の空撮。これ、実は『シャイニング』のオープニングのアウト・テイクというのは有名な話。その時、急遽キューブリックから送られてきたフィルムはなんと3万フィートもあったそう。実際に撮影したのは第2班だから、キューブリックは全てそれをチェックして、オープニング用に数分間使った事になる・・・。恐るべし、キューブリック。
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 『フルメタル…』のファースト・シークエンスで、散髪をされるアメリカの若者達の映像が流れるが、このシークエンスの重要性はあまり語られていないような気がする。すなわち、これは人間が銃弾に改造される最初の通過儀礼なのだ。失ったのは髪の毛だけではない。名前、人格、個性、愛する恋人、家族や故郷・・・全てはここで刈り取られ、抹殺される。間の抜けたカントリー・ウェスタン『ハロー・ベトナム』が皮肉に聞こえるのはそのためだ。そしてそれはそのままエンドロールに流れる『黒く塗れ!』に直結している。

 ここで使用しているバリカンは人間用のそれではなく、フレンチ・プードル用ものだそうだ。しかも、実際もそうであるらしい。それを知ってこのシークエンスを観ると、非常に嫌な気分になる。
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Christiane+Kubrick
Christiane Kubrick (IMDb)
クリスティアーヌ・キューブリック(MOVIE-FAN)

 キューブリックに最期まで連れ添った3番目の妻。結婚前はスザンネ・クリスチャン(Susanne Christian)の名前で女優として活躍していた。正しくはクリスティアーヌ・スザンヌ・ハーラン(Christiane Susanne Harlan)。『突撃』制作時、TV番組で見かけて一目惚れしたクリスティアーヌを強引にラスト・シーンに出演(兵士の前で歌を歌う少女役)させ、結婚までしようとしたキューブリックに当然周囲は大反対。いくら「自分は無神論者だ」と言っていてもユダヤ人であることは曲げようがなく、パートナーのハリスも「ナチの人間と結婚するなんて!」と大激怒。にもかかわらず、キューは離婚までしてクリスティアーヌと結婚、以降40年間連れ添う事になった。(後にハリスは「間違っていたのは自分だった」と笑いながらインタビューに答えている)

 『2001年…』の撮影中にはあまりにも身なりに構わなすぎるキューブリックに業を煮やし、イギリスの有名デパート「ハロッズ」にオーダーメードの服の予約の手はずを整えておいたのに、キューブリックは、その売り場に行き着く前の既製服売場で足を止め、青いスーツに袖を通した後「いいね、これを4着くれ」といってすぐ車に戻り、撮影を再開したという。そんなキューブリックの服装を、クリスティアーヌは「風船売りのおじさん」と呼んでいた。

 その後、キューブリックの映画製作に深く掛かわるようになり、キューブリック流ポルノ映画『ブルー・ムービー』を鶴の一声で止めさせたり、また、ナチによるユダヤ人迫害を描いた『アーリアン・ペーパーズ』にも反対した(題材が題材だけに、この反対は当然だろう。キューブリックはユダヤ人なのだし)。『時計…』や『アイズ…』では、彫刻や絵画の作者としてクレジットされていて、その『アイズ…』では『突撃』以来久しぶりに映画出演もしている(ソナタカフェの客役)。プロデューサーのヤン・ハーランは実弟、ナチの宣伝映画監督だったファイト・ハーランは叔父に当たる。現在は画家として活躍中。

 1932年5月10日ドイツ・ブランズウィック出身。前夫ヴェルナー・ブルーンズとは1952年に結婚、1957年に離婚したが、前夫の間にカタリーナ(1953年12月25日)を授かっている。1958年結婚(キューブリック30歳、クリスティアーヌ26歳)との事だがクリスティアーヌは日付を明らかにしていない。実はこの頃キューブリックは妻ルース・ソヴォトカと別居状態ではあったが、離婚はしていなかった(正式な離婚は1961年になってから)。つまり正式に離婚をしないままクリスティアーヌと同居を始め、アンヤ(1958年4月6日)とヴィヴィアン(1960年8月5日)をたて続けに授かった事になる。自身のオフィシャルサイトはこちら
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 イギリス出身の世界最強のロックバンド、ローリング・ストーンズが'66年に発表した大ヒット・ナンバー。 ベトナム戦争映画に、当時のロックナンバーを使うのは『地獄の黙示録』以降、定番となっていたが、これほど暗喩的、象徴的に使用されたのは、この曲とドアーズの『ジ・エンド』だけではないだろうか。

 キューブリックはこの曲の使用について

 「ストーリーをまとめたいと思うなら、あの歌を使うよ。また、ローリング・ストーンズはあの頃のシンボルのようなもので、あの曲はちょうどいい時期に世に出てきた。だから、あの時代はローリング・ストーンズ抜きでは語れないんだ。」(『キネマ旬報』1988年3月上旬号より)

とインタビューで語っている。

 人格や個性や感情といったものを、完膚なきまでに塗りつぶされた兵士を象徴するかのように、『フルメタル…』のタイトルバックで、まさしく「黒く」鳴り響いている。
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