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左側の女性が当時のキューブリックの妻、トーバ・メッツ。(引用元:ニューヨーク市立博物館『Life and Love on the New York City Subway [Woman in a subway car.]』

 キューブリックは自作品に自分の身内をよく登場させていますが、それはルック社でカメラマンとして在籍していた頃からだったようです。

 キューブリックが1946年に撮影した、ニューヨーク地下鉄での人々の様子を写した写真シリーズ、いわゆる『地下鉄シリーズ(Life and Love on the New York City Subway)』に、キューブリックの最初の妻、トーバ・メッツが写った写真がありました。おそらくキューブリックはトーバを何らかの役割(仕込み)をしてもらうために地下鉄に呼んだのだと思いますが、『地下鉄シリーズ』でトーバが写った現存する写真はこれ一枚のみのようです。

 ちなみに、トーバはキューブリック劇映画処女作『恐怖と欲望』に台本監督として参加していますが、映画にもカメオ出演しています。しかし、この後二人は離婚。キューブリックは1955年にルース・ソボトカと再婚しました。しかしこれも長続きせず、やがて別居、最終的にクリスティアーヌ・スザンヌ・ハーラン(クリスティアーヌも再婚で、子連れ再婚となった)と結婚し、生涯を共にすることになります。三回も結婚を繰り返したキューブリックの家族・親族関係はややこしいので、家系図を作っています。参考までににどうぞ。
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umeda
本棚の奥にあった単行本を引っ張り出してきました。本の扱いが悪いので、カバーが破けてしまっています。

 よくネットで地下街や駅構造の複雑さから「新宿ダンジョン」「渋谷ダンジョン」などと話題になりますが、関西では「梅田ダンジョン」が有名ですね。その話題が挙がるたびに思い出していたのが堀晃氏の短編SF小説『梅田地下オデッセイ』です。

 ストーリーは梅田地下街が白昼突然閉鎖され、残された人々は生き残るために食料を奪い合う暴徒と化して地下街は無法地帯に。さらに地下街を管理するコンピュータが謎のシャッター操作をすることによって、ウメチカがまさしく「梅田ダンジョン」化。そんな中、主人公は地下街からの脱出を試みて阪急プラザ(現在の阪急三番街北館)から南へ向かう・・・というもの。

 発表は1978年ですので、当時の梅田地下街(略称ウメチカ)がベースになっていますが、現在の地下街(Whityうめだと改称)と構造的には大きな変化はありませんので、梅田地下街になじみのある方なら楽しめる小説です。その反面、なじみがないと主人公の位置関係が把握しにくく、ちょっと読みづらいという難点もあります。

 1978年といえば『スター・ウォーズ』の大ヒットに続けてSF映画がブームになっていた頃。切望された『2001年宇宙の旅』のリバイバル公開も全国規模で行われていました。そんなSFブームの真っ最中に発表されたこの作品、作者の堀晃氏は『2001年…』の影響を語っていませんが、「オデッセイ」というタイトルや言葉を話すコンピュータ(ただし女性)、物語の鍵となる新生児など、そこここにその影響が感じられます。

 この『梅田地下オデッセイ』ですが、堀晃氏のホームページで全文無料で公開されています。興味のある方はぜひ一読してみてください。

 余談ですが、この物語のラストシーンの舞台になった堂島地下センターに入口があった「大毎地下劇場」(現在は廃館)という名画座に管理人は入り浸っておりました。友の会会員になれば700円(記憶によれば)で入館でき、2本立て、3本立てを続けざまに観たものです。『シャイニング』『時計じかけのオレンジ』『博士の異常な愛情』を観たのもこの名画座です。この地下街の名物店といえば「インデアンカレー」。甘いけど後でピリッとくるルーに生卵を落とすという独自のスタイルは、ある種の郷愁を誘います。東京でも東京駅丸の内側のビル、TOKIA地下一階に出店していますので、東京であの味を味わってみたいという方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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二時間だけのバカンス/宇多田ヒカル featuring 椎名林檎

 日本を代表する歌姫、宇多田ヒカルの楽曲に椎名林檎がコラボした2016年に発表した曲。宇宙船が『2001年…』の宇宙ステーションVと『さよならジュピター』のTOKYO-IIIを足して2で割ったようなデザインです。到着した木星の衛星には大阪万博のオーストラリア館のような建物があるし、車が砂漠を疾走するシーンは『スター・ウォーズ』に、ホバータイプのキックボードは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のスケートボードに似ています。実はこのMVの監督は椎名林檎の夫である児玉裕一氏です。

 映像は古今東西、様々な映画などからの引用が見られますが、歌詞は不倫とも夫婦愛とも女子友とも受け取れる内容・・・というか、それを狙った感じ。MVとの共通点は「日常からの脱出」という点だけですので、歌詞を特定の解釈をされないよう、わざと極端な非日常感を出したいがために宇宙旅行というシチュエーションを選んだのではないでしょうか。

(情報提供:OPOE様)




天誅/閃靈 CHTHONIC

 台湾のデスメタルバンド、閃靈 CHTHONIC(ソニック)の『天誅』のMVにはいきなり『2001年…』の白い部屋が登場しびっくりしますが、CGなのかセットなのか微妙なところですね。「デスメタル」としましたが正確には「ブラックメタル」だそうですが、その違いはよくわかりません。

 このソニックというバンド、wikiによるとかなり政治的な色彩が強く、一言で言えば台湾独立派のようですが、中国に飲み込まれてしまえば自由な音楽活動など望むべくもないので、まあそうでしょうね。今年2月には東京と大阪でツアーが組まれているそうです。

 その他のオマージュMVは「【オマージュ】『2001年宇宙の旅』にインスパイアされた、もしくはオマージュしたMVのまとめ」という記事にまとめていますので、よろしければこちらもどうぞ。
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ショウのBGMも「メアリー女王の葬送の音楽」から「第九」、「雨に唄えば」で、『時計じかけのオレンジ』のサントラが使用されています。

アンダーカバー 2019年秋冬メンズコレクション、『時計じかけのオレンジ』に見る狂気と風刺

〈中略〉

クラシカルな劇場内に一筋のレーザーライトが灯ったかと思うと、光が広がって空のグラフィックが映し出された。コレクションのテーマは「THE DROOG」。スタンリー・キューブリックの映画『時計じかけのオレンジ』に登場する造語の若者言葉で、“仲間”を意味する。ランウェイに現れたのは、劇中の世界を彷彿させるルックの数々。狂気と風刺に満ちた世界観がコレクションに投影された。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:FASHION PRESS/2019年1月17日



 アンダーカバーがキューブリック作品を採り上げるのは『シャイニング』『2001年宇宙の旅』に続いてこれで3回目だと思いますが、前回の『2001年…』同様、映画のワンシーンを大胆にプリントしたデザインは相変わらずです。ただし今回はそればかりではなく、『時計…』の世界観をベースにした独自のデザインが施されており、やっと「インスパイア」と言えるレベルになりました。でも、人気が出るのはその大胆なプリントデザインの服なんでしょう。販売が楽しみですね。
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the_shining

『シャイニング』

BSプレミアム 2月2日(土)午前0時15分〜2時16分
(2月1日(金)24時15分〜26時16分 ※2月1日(金)の深夜帯にOA)

 大雪のため、冬の間は閉鎖されるホテルの管理人を引き受けたジャックは、妻と幼い息子を連れてやって来る。ホテルでは、過去に管理人が家族を惨殺する事件が起きていた。はじめは何も気にしていなかったジャックだが、ホテルに巣くう亡霊たちにそそのかされ、狂気に取りつかれていく…。モダンホラーの巨匠S・キングの小説を、鬼才S・キューブリック監督が独特の映像美で映画化した傑作ホラー。名優J・ニコルソンの怪演が光る。

【製作・監督・脚本】スタンリー・キューブリック
【原作】スティーブン・キング
【脚本】ダイアン・ジョンソン
【撮影】ジョン・オルコット
【音楽】ウェンディ・カルロス、レイチェル・エルカインド ほか
【出演】ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル、ダニー・ロイド、スキャットマン・クローザース ほか

製作国:アメリカ
製作年:1980
原題:THE SHINING
備考:英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ

(引用元:NHK BSシネマホームページ




 OA時間が約2時間ですので、短いコンチネンタル版ですね。『シャイニング』は日本語吹き替え版の存在が確認されていますので、NHKさんにはそのOAを期待したいところです。さらに来年は『シャイニング』公開40周年ですので、4K化と同時に日本語吹き替え版のソフト化もあり得るかもしれません。ワーナーさん、昨年の『2001年…』の時と同じような記念上映やリリースをぜひともお願いします!
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