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 アメリカのCNNが2019年7月7日からオンエアしているミニシリーズのドキュメンタリー『THE MOVIES』のアニメーションPVに『2001年宇宙の旅』と『バリー・リンドン』が登場しているでご紹介。

 このドキュメンタリー、ホストにトム・ハンクスとゲイリー・ゲッツマンを迎え、6回のミニシリーズとして放映中だそうです。以下はそのリストです。

第1話「80年代」(放送日:2019年7月7日)
第2話「90年代」(放送日:2019年7月14日)
第3話「2000年代から今日まで」(放送日:2019年7月21日)
第4話「70年代」(放送日:2019年7月28日)
第5話「60年代」(放送日:2019年8月4日)
第6話「黄金時代」(放送日:2019年8月11日)

 PVに登場している作品は、キューブリック作品以外にも有名すぎるものばかりなので、シネフィル(個人的にはこの呼び方はあまり好きではありませんが)にしてみれば全部わかってあたりまえだとは思いますが、その中で2つもキューブリック作品が採り上げられているのはなんだか嬉しいですね。

 公式サイトはこちら
【ご注意】当ブログの記事は「KUBRICK.Blog.jp」の明記と該当記事へのリンク(URL表記「http://kubrick.blog.jp/」でも可)貼ることを条件に、報告不要でご自由にご活用頂けます。ただし、アポロ計画やフリーメイソンなどの陰謀論、スキャンダラスな嘘記事、ソース不明の偽情報を掲載して衆目を集め、アクセスを呼び込むことを第一の目的とするデマサイトやデマ動画チャンネルの関係者は当ブログの閲覧、ならびに利用は全面禁止とさせていただきます。






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『現金に体を張れ』の頃のキューブリックとハリス。

 スタンリー・キューブリック監督が書き残していた、3本の映画の構想と見られる脚本の草稿が新たに見つかったと The Guadian が伝えた。

 いずれも1954年から1956年までに書かれたもので、1本目の『マリード・マン(原題)/ Married Man』は35ページにわたるタイプ原稿で手書きのメモも付されている。2本目は『ザ・パーフェクト・マリッジ(原題)/ The Perfect Marriage』と題された、メモ書きといくつかのシーンについて書かれた7ページ分の原稿。3本目は『ジェラシー(原題)/ Jealousy』という、互いに憎悪を抱く夫婦についてタイプと手書きで記された13ページのストーリー原案だ。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:シネマトゥデイ/2019年7月19日




 記事の書き方ですと、まるでルースとの不和をヒントに脚本を書いていたかのように思えますが、時期から考えるとおそらくこれらは『現金に体を張れ』の次の企画として、ドア・シャリーが推薦した『燃える秘密』(のちに『ウィーンに燃えて』のタイトルでアンドリュー・バーキンが映画化)を脚本化する際に書かれたものではないでしょうか。結婚や嫉妬に関するタイトル案は、『燃える秘密』のストーリー(ヨーロッパのリゾート地で旅行中の幼い子を持つ妻が、男に誘惑される)とよく似ています。結局この企画はシャリーがMGMを追い出されることによって頓挫するのですが、1956年には『突撃』の企画が動き始めるので、今となっては特に価値があるものではないでしょう。
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引用元:Official Harris Kubrick Film Profile Information

 (『突撃』の)脚本ができ上がると、キューブリックはそのプロジェクトを売る方法を思いついた。彼はハリスと一緒に何人かの男友だちを集め、レンタルした第一次世界大戦時のフランス軍服を彼らに着せ、森の中で写真を撮った。ハリスとキューブリックは、写真のリサーチを行った際に第一次世界大戦のもので気に入ったものを見つけていた。キューブリックはフォトジャーナリストの技術を活かして演出して、実際の第一次世界大戦の雰囲気やリアリティを再現した。

 「ウェイターの主任や、ユニバーサルと契約しているヴァイオリニストの友だちが、フランス兵の格好をしているのは可笑しかった」

(引用元:『映画監督スタンリー・キューブリック』




 評伝『映画監督スタンリー・キューブリック』に記述があったこのエピソードの写真らしきものがありましたのでご紹介。おそらく横を向いて捕虜(?)に水筒の水を与えているのがいるのがハリスで、撮影したのがキューブリックでしょう。撮影場所はカリフォルニア州カラバスで、煙幕を焚いて撮影したそうです。撮影時期はおそらく1956年頃だと思われます。
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 2016年10月よりOAされた『フリップフラッパーズ』 第5話「 ピュアエコー」に『シャイニング』の双子の少女のパロディがあるそうなのでご紹介。

 この『フリップフラッパーズ』というアニメ、『プリキュア』などの女児アニメのふりをした、大きなお友達向け(百合)アニメ、という理解でいいのでしょうか? だとすれば、まず思い出すのが『まどマギ』ですが、そこまで大きな話題になっていないところを見ると、評価はそこそこという感じなのでしょうか。それとも放送局の少なさが足を引っ張った原因なのかも知れません。

 この5話はホラー回なので、『シャイニング』のパロディはその繋がりでの引用だと思います。手をつないでいるのはトトとユユの兄妹ですが第1話でも手をつないでいました。amazonプライムでとりあえずその第1話だけ視聴しましたが、日常と非日常がごちゃ混ぜのダークファンタジーの世界観でギャグ要素もあり、なかなか面白そうなアニメでした。昨今多くなってきたキャラ作画でのCG使用ですが、このアニメは手描きで、しかもアクション感満載。その点も好感です。

 公式サイトはこちら。双子の少女のパロディも一瞬だけ登場する、第5話の予告は以下をどうぞ。

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試写会用に配布されたリーフレット。公開時にはもっとしっかりとしたパンフレットを用意するそうです。

 キューブリックの運転手兼パーソナルアシスタントだったエミリオ・ダレッサンドロが、キューブリックのプライベートでの姿を語るドキュメンタリー『'S' is for Stanley』と、キューブリックの制作アシスタントだったレオン・ヴィタリが自身の仕事ぶりを語ったドキュメンタリー『FilmWorker』がそれぞれ『キューブリックに愛された男』『キューブリックに魅せられた男』と改題し、2019年11月1日(金)ヒューマントラスト有楽町を皮切りに全国順次カップリング上映が決定いたしました。その試写会に招待され、一足早く鑑賞することができましたのでレポートいたします。

 まず『キューブリックに愛された男』ですが、エミリオ・ダレッサンドロがキューブリックとの日々を回顧したしたドキュメンタリーです。以前この記事でご紹介し、日本公開を切望していましたが、やっと鑑賞することができました。その内容はキューブリックがエミリオを厚く信頼しつつも、その反面圧倒的支配力で全てをコントロールしようとしている実像が、時折ユーモアを交えつつ語られていました。エミリオは映画制作に関わることはほとんどなく、キューブリックの運転手として、また雑用係として主にプライベートを支えていましたが、その「エミリオしか知らない」キューブリックの実像を示すエピソードの数々は非常に興味深かったです。温厚そうなエミリオでさえも辟易し、消耗させたキューブリックの事細かな指示(主にメモによるもの)には驚くばかりですが、それでもキューブリックを献身的に支えたその姿は感動的ですらありました。キューブリックもエミリオへの感謝は隠そうともせず、二人のイギリスに住む外国人(キューブリックはアメリカ人、エミリオはイタリア人)が当地で結んだ友情物語は、かくも厳しくも美しいものだったのかと思わされました。

 ただ、権利関係からかキューブリック作品やその他の映像の引用は一切ありませんので、それは同時期にキューブリックを仕事の面で支えた『キューブリックに魅せられた男』で補完することになります。以前の記事で「ドキュメンタリー映画として公開しても(専門的すぎるので)集客は望めない」と書きましたが、この2本のドキュメンタリーをカップリングにしたのは、ライトなキューブリックファンにとっては親切な公開方法で、好判断だと言えると思います。

 次に、当ブログでもたびたび登場するキューブリックの制作アシスタント、レオン・ヴィタリのドキュメンタリー『キューブリックに魅せられた男』ですが、これはエミリオとは比べ物にならないほど、キューブリックに「絶対的献身」を求められ、それに「絶対服従」した一人の男の物語です。その激烈な日々はインタビューなどで度々語られてきましたが、こうしてドキュメンタリーとして一編の映像として観せられると、その強烈さは想像以上でした。また、DVDやBDの特典映像や付属ドキュメンタリーでも観たことがない秘蔵映像が各所に散りばめられ(例えばハートマン軍曹にキャスティングされていたティム・コルチェリのオーディション映像)、ファンやマニアならかなり満足できる内容です。その反面、老人のように枯れ果ててしまったレオンの姿はかなり痛々しく(最近は健康を取り戻しているようです)、観ていて辛い気持ちにもなりました。しかし、そんなことに構うことなくキューブリックに捧げた半生に「(後悔など)もちろん全くない」と言い切るレオンの青い目に、「やりきった」という充足感を見た思いでした。

 『バリー・リンドン』のBD化の際に問題になった1.77のアスペクト比については、この時点ではその正当性を主張していますが(このせいでレオンは世界中のファンやマニアから批判を浴びた)、現在はキューブリックが指示した通りの1.66でクライテリオンがBD化しましたので、もう水に流して良いかと思います。それよりも『シャイニング』の陰謀論を一蹴する姿はとてもカッコよく、力強かったです。以前この記事で「レオンを日本に招聘して欲しい」と書きましたが、このドキュメンタリーを観てますますその思いを強くしました(過去に『アイズ ワイド シャット』のアフレコ監修で来日している)。関係者様にはその実現を強く希望したいと思います。

 最後に注意事項ですが、『キューブリックに愛された男』は2015年、『キューブリックに魅せられた男』は2017年に制作され、エンドクレジットに故人になった出演者への追悼メッセージを加えたものです。ですので、その時点でのドキュメンタリーであることは留意しておくべきでしょう。エミリオの倉庫に眠っていたキューブリック作品関係の資料は昨年オークションに出されました。また、レオンは『シャイニング』の4K化には参加したものの、『2001年…』の8K化には不参加です。それに現在世界を巡回中の『スタンリー・キューブリック展』にレオンは直接関わってはいません。その理由は色々と想像できますが、それはこのドキュメンタリーで言外に語られていますので、ぜひ劇場でご確認ください。

 キューブリックファンには見逃せないドキュメンタリー2作品ですが、DVDやBDボックスの特典映像としてワーナーがオフィシャルにリリースしているドキュメンタリー『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』と『キューブリック・リメンバード(キューブリックの素顔)』を観ておくと、それらよりさらに突っ込んだ内容なので楽しめます。逆にキューブリックの代表作を観ただけという、とってもライトなファンでは、もしかしたらついていけない部分もあるかもしれません。存分に楽しみたいのなら前述2作のドキュメンタリーを鑑賞しておくことをおすすめいたします。

 公式サイトはこちら。オリジナル予告編は以下の通りです。日本版の予告編が公開になりましたらまた記事にします。



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